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疑似科学と科学の哲学

著:伊勢田 哲治

紙版

内容紹介

占星術、超能力研究、東洋医学、創造科学……これらはなぜ「疑似科学」と言われるのだろうか。はたして疑似科学と科学の間に線は引けるのだろうか。科学のようで科学でない疑似科学を考察することを通して、「科学とは何か」を解き明かしてゆくユニークで真っ当な科学哲学入門。

目次

序 章

第1章 科学の正しいやり方とは?
――創造科学論争を通して
1 創造科学のしぶとさ
2 帰納と反証
3 創造科学と進化論の比較

第2章 科学は昔から科学だったのか?
――占星術と天文学
1 占星術と科学の微妙な関係
2 蓄積的進歩からパラダイム論へ
3 科学の変化と疑似科学

第3章 目に見えないものも存在するのか?
――超能力研究から
1 超心理学とは何か?
2 科学的実在論と反実在論
3 超能力なんかなくても超心理学はできるのか?

第4章 科学と疑似科学と社会
――代替医療を題材に
1 代替医療と機械論的世界観
2 科学社会学と相対主義
3 合理主義からの相対主義批判と社会への影響

第5章 「程度」の問題
――信じやすさの心理学から確率・統計的思考法へ
1 信じやすさの心理学
2 統計的に有意とは?
3 「程度」思考の有用性

終 章

参考文献・ウェブサイト表
あとがき
索 引

著者略歴

著:伊勢田 哲治
1968年生まれ
1999年 京都大学文学研究科博士課程単位取得退学
2001年 メリーランド大学よりPh.D.(philosophy)取得
    名古屋大学講師・助教授・准教授を経て
現 在 京都大学文学研究科准教授
著 書 『認識論を社会化する』(名古屋大学出版会、2004)
    『哲学思考トレーニング』(ちくま新書、2005)
    『動物からの倫理学入門』(名古屋大学出版会、2008)
    『科学哲学の源流をたどる』(ミネルヴァ書房、2018)
    『誇り高い技術者になろう』(共編著、名古屋大学出版会、2004、第2版2012)
    『科学技術をよく考える』(共編著、名古屋大学出版会、2013)他

ISBN:9784815804534
出版社:名古屋大学出版会
判型:A5
ページ数:288ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2003年01月
発売日:2003年01月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDA