はじめに
第1章 森の来歴を探る
1 時とともに変わる森林
森林の骨格を構成する樹木
コラム01 葉のフェノロジーの妙
2 森林の姿を決める三つの軸
第1軸「自然環境」
第2軸「経過時間」
第3軸「人の利用」
3 森の来歴を調べる方法
フィールドで行うデータ収集
研究室で行うデータ分析
コラム02 年齢分布に関する思考実験
4 飛騨・美濃というカンバス
飛山濃水
飛騨・美濃の森林
森の来歴を語る舞台
コラム03 炭焼きと焼き畑と人工造林
第2章 二次林でみつけた激動の物語
1 シラカンバの美林ができた意外な理由
訳ありの美林
まずは樹種構成から
シラカンバ林の年齢分布は語る
ことのおこりは軍馬の生産
美しさの陰に潜むもの
2 ゴールドラッシュの夢の跡―炭焼きの後にできた落葉広葉樹混成林
飛騨荘川の六厩
六厩に広葉樹の総合試験林ができた
調査地作り
どんな樹木で構成されているか
あっと驚いた年齢分布
炭焼きとゴールドラッシュの夢の跡
二次林の時間変化
コラム04 荘川のヤドリギと金華山のツクバネ
3 金華山の常緑広葉樹林に埋もれた歴史の残像
歴史がどう盛り込まれているか
金華山の常緑広葉樹林
どんな樹種で構成されているか
ツブラジイ林の年齢分布は語る
何がツブラジイ林に起こったか
まるで野外の博物館
4 治山工事の思わぬ置物―ドロノキ林のモザイク模様
桃源郷に入るまで
この谷には、なぜこんなにドロノキが多いのか
どんな樹種で構成されているか
ドロノキ林のサイズ分布と年齢分布
ドロノキが多い理由
第3章 原生林でみつけた激動の物語
1 御嶽山の亜高山帯原生林
あこがれの原生林に出会う
亜高山帯林
温度の海に浮かぶ島
森林動態に関するパラダイムシフト
小撹乱か大撹乱か
転石地に生育するトウヒ・コメツガ林のギャップ
前生樹という証人
伊勢湾台風
平坦地に生育するシラベ・アオモリトドマツ林のギャップ
転石地と平坦地、森林動態の違い
もっと広域のことが知りたい
伐採跡地で調べた樹木の年齢分布
原生林のモザイクは語る―江戸時代にあったはずの撹乱
コラム05 古き良き時代の研究スタイル
2 豪雪地帯のブナ原生林の意外な来歴
ブナ林の面白さ
大白川のブナ原生林との出会い
どんな樹種で構成されているか
豪雪地帯ならではの森林構造
林冠が衰退していく
土壌断面に残る白山の噴火の痕跡
成熟したブナ原生林で 192
コラム06 熱帯にあるマングローブ林の来歴
第4章 波乱万丈のあとで
1 広葉樹二次林の来歴を調べてわかったこと
2 原生林の動態を調べてわかったこと
3 波乱は繰り返し訪れる
おわりに
謝辞
注釈
引用文献
索引(事項・生物名・地名)