近代社会思想コレクション 35
ドイツ国民への講話
著:フィヒテ
監:山脇 直司
訳:栩木 憲一郎
紙版
内容紹介
フランス軍占領下で哲学者は何を国民に訴えたのか.本書は本体,偏狭なナショナリズムを煽るものではなかった.ナポレオンによる祖国の占領という政治的現実の中で,フィヒテはいかなる秩序の構築を目指したのだろうか.
目次
凡 例
各講話の要約
訳者からのメッセージ
前書き
「著作家としてのマキアヴェッリとその著作からの抜粋」 より
I この論文の結論から,
II マキアヴェッリの時代における出版と執箪の広範な自由について
III 祖国愛とその反対についての未発表の対話篇に付けられた前書きより
第一講話 これまでの経緯と全体の概観
第二講話 新しい教育の本質についての全般的な説明
第三講話 新しい教育についての叙述——前回の続き
第四講話 ドイツ人と他のゲルマン人を出自とする諸民族との主要な相違
第五講話 これまでに提示された相違点からの諸帰結
第六講話 歴史におけるドイツ人の基本的特徴について
第七講話 ある民族の根源性とドイツ的なものについてのより深い把握
第八講話 言葉のより高次の意味における民族とは何であり、祖国愛とは何であるのか
第九講話 現在のいかなる地点からドイツ人の新たな国民教育を始めるべきか
第十講話 ドイツ人の国民教育のより詳細な規定
第十一講話 この教育計画の実施は誰によってなされるのか
第十二講話 主要目的の実現までに私たちが自己を維持するための手段について
第十三講話 前回の考察の続き
第十四講話 全体の結び
解 題
索 引(人名・事項)