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ダムと環境の科学 IV

流砂環境再生

他編著:角 哲也
他編著:竹門 康弘
他編著:天野 邦彦

紙版

内容紹介

流域の問題には、多すぎる水(洪水)、少なすぎる水(渇水)もあれば、多すぎる土砂(災害)、少なすぎる土砂(河床低下、海岸侵食、河川環境劣化)もある。本書は、ダムによる流水の貯留とトレードオフの関係にある士砂の連続性遮断の問題を、流砂系の総合土砂管理の枠組みとして改めて考えるとともに、その一番の鍵を、「ダムの土砂管理=河川の流砂環境の再生」と定義し、これを進めるための科学的考察と実践の最前線の分析に取り組んだ。(「おわりに」より抜粋)

著者略歴

他編著:角 哲也
京都大学防災研究所水資源環境研究センター教授,国際大ダム会議副総裁,ダム工学会副会長,「ダム再生ビジョン検討会」委員長,淀川水系総合土砂管理委員会委員長など.
 専門は河川工学,ダム工学.ダム堆砂対策と河川の自然再生を考慮した流域一貫の総合土砂管理や気象予測を活用したダムの運用高度化などを研究している.著書に『ダムと環境の科学Ⅰ ダム下流生態系』(分担執筆,京都大学学術出版会,2009),『生命体「黄河」の再生』(共著,京都大学学術出版会,2011),『流水型ダム:防災と環境の調和に向けて』(分担執筆,技報堂出版,2017),『貯水池土砂管理ハンドブック』(共訳,技報堂出版,2010),『ダムの科学(改訂版)』(編著,ソフトバンククリエイティブ,2019)など.
他編著:竹門 康弘
大阪公立大学国際基幹教育機構客員研究員,応用生態工学会理事,淀川水系流域委員会副委員長,深泥池水生生物研究会世話人,京の川の恵みを活かす会代表.
 専門は河川生態学,応用生態工学.水生昆虫や魚類の生息場利用の仕組みを研究している.
 著書に『棲み場所の生態学』(編著,平凡社,1995),『日本産水生昆虫:科・属・種への検索』(共著,東海大学出版会,2005,2018),『深泥池の自然と暮らし:生態系管理をめざして』(編著,サンライズ出版,2008),『自然再生ハンドブック』(編著,地人書館,2010),『京都を学ぶ【南山城編】:文化資源を発掘する』(共著,ナカニシヤ出版,2018)など.
他編著:天野 邦彦
公益財団法人河川財団河川総合研究所長,京都大学客員教授,中央大学研究開発機構客員研究員(機構教授).
 専門は河川工学.河川,湖沼,貯水池の環境保全についての研究を行っていたが,近年は水害リスクの低減に関する研究を行っている.
 著書に『川の環境目標を考える:川の健康診断』(分担監修,技報堂出版,2008),『川の技術のフロント』(分担執筆,技報堂出版,2007),『環境工学公式・モデル・数値集』(分担執筆,土木学会,2004),『水環境と生態系の復元:河川・湖沼・湿地の保全技術と戦略』(共訳,技報堂出版,1999)など.

ISBN:9784814004997
出版社:京都大学学術出版会
判型:A5
ページ数:502ページ
定価:6300円(本体)
発行年月日:2023年10月
発売日:2023年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:RBKC