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企業類型と産業育成

東アジアの高成長史

編:林 采成
編:武田 晴人

紙版

内容紹介

産業構造の変化に着目しなければ、奇跡と言われた東アジアの高成長を捉えきれない。日本の企業集団、台湾の中小企業、韓国の財閥。それぞれに担い手は違えど高度な経済発展を遂げた背景に、企業類型はいかなる影響を及ぼしたのか? 自動車・電子・石油化学・製鉄……各分野の分析から高成長の多様な側面を浮き彫りにする。高成長メカニズム企業類型に着目してみる新たな経済史。

目次

はしがき

序章 高成長期における東アジアの企業と産業育成[林采成]

第一部 自動車と高成長
第1章 日本自動車産業の資本自由化と国際競争力[呂寅満]
第2章 台湾自動車産業の形成――産業政策と企業経営――[洪紹洋]
第3章 韓国自動車産業形成期の産業政策と企業戦略[呂寅満]

第二部 電子と高成長
第4章 高度成長期日本の半導体開発――技術導入と独自対応――[河村徳士]
第5章 戦後台湾電子工業の産業発展[呉聡敏]
第6章 韓国電子産業のキャッチアップ[朴基炷]

第三部 石油化学と高成長
第7章 台湾プラスチックと台湾石油化学産業[洪紹洋]
第8章 忠州肥料・韓国総合化学工業の盛衰史[林采成]

第四部 製鉄と鉄道
第9章 韓国製鉄業の出発――政策・技術の学習――[朱益鍾]
第10章 高度成長期台湾と鉄道[蔡龍保]

終章 東アジア高成長史における企業活動と主導産業[武田晴人・林采成]

あとがき
索引
著者一覧

著者略歴

編:林 采成
立教大学経済学部教授。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了、博士(経済学)。主な著作に、『歴史としての高成長東アジアの経験』(共編、京都大学学術出版会、2019 年)、『鉄道員と身体帝国の労働衛生』(京都大学学術出版会、2019 年)などがある。
編:武田 晴人
東京大学名誉教授。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、博士(経済学)。主な著作に、『歴史としての高成長東アジアの経験』(共編、京都大学学術出版会、2019年)、『日本経済史』(有斐閣、2019 年)などがある。

ISBN:9784814004485
出版社:京都大学学術出版会
判型:A5
ページ数:394ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2022年12月
発売日:2022年12月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KCG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:KCL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:1FP