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共販組織とボトムアップ型産地技術マネジメント

著:林 芙俊

紙版

内容紹介

ボトムアップ型産地技術マネジメントという概念を明らかにし、ミカン産地において共販組織が形成されてきた歴史について述べ、その有用性を事例分析により明らかにする。

目次

序 章
1.本書の目的
2.既往研究との関係
3.本書の問題意識と特徴
4.分析対象と本書の構成
第1章 ボトムアップ型産地技術マネジメントの概念について
1.イノベーション・システムと産地技術マネジメントの関係
2.産地イノベーション・システム概念と産地技術マネジメントについて
3.ボトムアップの分析枠組みとしての共同利用施設説
4.産地技術マネジメントとその評価方法
5.小括
第2章 ミカン農業における共販組織の展開
1.本章の課題
2.ミカン共販組織の展開過程
3.専門農協に対する評価
4.小括
第3章 地縁的組織化に依存する産地技術マネジメントの意義と限界
1.本章の課題
2.共販体制の特徴と農家階層構成
3.地縁的組織化と革新的農家の動向
4.真穴地区における産地技術マネジメントの特徴
5.小括
第4章 産地技術マネジメントにおける技術対応組織の有効性
1.本章の課題
2.地域農業の特徴と産地の歴史
3.共販運営と部会における組織活動
4.事例農家の概要と組織活動への参加状況
5.共販組織活動と支部組織の役割
6.熊本市農協柑橘部会における産地技術マネジメントの特徴
7.小括
第5章 規模階層二極化のもとでの産地技術マネジメン
1.はじめに
2.三ヶ日地区におけるミカン生産と共販の展開
3.三ヶ日地区の産地戦略と産地技術マネジメント
4.出荷組合による統制と支部運営
5.事例農家における品種更新と出荷統制への対応
6.三ヶ日町農協における産地技術マネジメントの特徴
7.小括
終章 総合的考察
1.各事例の特徴と産地技術マネジメン
2.ボトムアップ型産地技術マネジメントと共同利用施設説
3.イノベーションの促進と共販体制の再編への展望
4.総合農協におけるボトムアップの実現にむけた展望
引用文献一覧
あとがき

著者略歴

著:林 芙俊
秋田県立大学生物資源科学部助教
1977年北海道生まれ。2000年北海道大学農学部卒業。2008年北海道大学
大学院農学研究科博士課程後期課程修了後、帯広畜産大学研究員を経て
2013年より現職。博士(農学)。専門は、農産物流通論、農業協同組合論。
主要著書・論文
『転換期の水田農業』(共著)農林統計協会、2017年
「酒造好適米流通における直接取引の増加要因」農業市場研究第26巻3号、

ISBN:9784811905624
出版社:筑波書房
判型:A5
ページ数:208ページ
価格:2500円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年11月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCVD