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暮らしのなかの食と農 59

亡国の漁業権開放

協同組合と資源・地域・国境の崩壊

著:鈴木 宣弘

紙版

内容紹介

 漁業権の開放と貿易自由化の流れは、日本の水産資源を守る観点などからも、容認しがたいものであることは明白である。
 本書は、『「総仕上げ」の指示』、『違和感』、『規制緩和の真意』、『国家戦略特区の真意』などのテーマで漁業権開放の問題点を語る。

目次

「総仕上げ」の指示
違和感
規制緩和の真意
国家戦略特区の真意
資源がもたない
地域がもたない
国土がもたない
補助金漬け漁業のウソ
関税もすでに低く、自由化でも全面的関税撤廃
資源・環境と地域と国土・国境を守る
補論1 漁場のきめ細かな共同管理の実態
補論2 IQが資源管理の実効性を低下させる
補論3 漁協解体が「買いたたき」を強める
付録 建前と本音の政治・行政用語の変換表

著者略歴

著:鈴木 宣弘
1958年三重県生まれ。
1982年東京大学農学部卒業。
農林水産省、九州大学教授を経て、
2006年より東京大学教授。
98~2010年(夏季)コーネル大学客員教授。
専門は農業経済学。
日韓、日チリ、日モンゴル、日中韓、日コロンビアFTA産官学共同研究会委員、
食料・農業・農村政策審議会委員(会長代理、企画部会長、畜産部会長、農業共済部会長)、
財務省関税・外国為替等審議会委員、経済産業省産業構造審議会委員を歴任。
国際学会誌Agribusiness編集委員長。JC総研所長も兼務。
『食の戦争』(文藝春秋、2013年)、
『悪夢の食卓』(角川書店、2016年)、
『牛乳が食卓から消える? 酪農危機をチャンスに変える』(筑波書房、2016年)等、
著書多数。

ISBN:9784811905198
出版社:筑波書房
判型:A5
ページ数:46ページ
価格:750円(本体)
発行年月日:2017年10月
発売日:2017年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNAF