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カツオ今昔物語

地域おこしから文学まで

編著:鹿児島県立短期大学チームカツオづくし
編著:福田 忠弘

紙版

内容紹介

全体像を構成している一つの食材に焦点をあてて、そこから、「和食」の魅力に迫ってみることにしました。本書は鹿児島県枕崎市のカツオとカツオ節の事例を紹介した。他の地域の他の食材についても役立てることができるような汎用性に気を配り、他の地域でも、特産品を使った地域おこしや、生産拠点の海外進出や海外販売、地域共同体の再構築など様々な問題に取り組まれるその際に、本書で紹介するカツオとカツオ節の事例が参考になればと思っています。

目次

はじめに
これまでも、そしてこれからも─カツオとカツオ節の町、枕崎のお話─
第Ⅰ部 カツオとカツオ節のお話
第1章 カツオ節から KATSUOBUSHIへ
1 知らないと損するカツオ節の種類!
2 秘密は製造過程にあり
3 枕崎カツオ節 300年の歴史と伝統
4 カツオ節を世界へ:カツオ節から KATSUOBUSHIへ
第2章 日本の食卓を無形文化遺産のステージに!―うまく使おうカツオダシ―
1 無形文化遺産 あら! 我が家に
2 ダシ(うま味)はうれしいノンカロリー
3 カツオ食育でつながる地域
第3章 栄養からみるカツオ
1 魚で健脳・健心・健管生活─ DHA・ EPA ─
2 残り物には福がある
3 魚食で健康貯金
第4章 水産業と地域経済からみるカツオ
1 恵まれた漁場を擁する日本、それなのに、なぜ今日、たくさんの魚介類が世界各地から輸入されているのでしょうか?
2 カツオはどこから来るの?
3 魚の習性を漁に活かそう
4 カツオを丸ごと利用して、高く売ろう
第Ⅱ部 カツオとカツオ節に懸ける人々
第5章 カツオで地域おこし─ご当地グルメ「枕崎鰹船人めし」から、北と南をつなぐ「昆鰹プロジェクト」へ─
1 あるものは組み合わせ、ないものは持ってくる
2 オンリーワンの組み合わせ
3 ぶれずに進化
4 商標登録
5 はじまりは表具屋さんから
6 最南端と最北端をつなぐプロジェクト
第6章 風土 詩歌 カツオ
1 海の男たちの歌
2 カツオ漁のお作法
3 つらさも教訓も歌にして
4 男の戦い、女の試練
5 私たちが創る未来
第7章 原耕─海を耕した代議士─
1 マルチな才能をもった人物:衆議院議員、医師、漁業家
2 医者が漁師に! カツオ船には愛妻の名を
3 新たな技術を次々と
4 前人未踏の南洋漁場開拓へ
5 国会議員に
6 途絶えた夢 アンボンでの漁業基地建設
7 現代に生きる原耕
おわりに

著者略歴

編著:福田 忠弘
鹿児島県立大学商経学科 准教授

ISBN:9784811904597
出版社:筑波書房
判型:A5
ページ数:158ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2015年02月
発売日:2015年03月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNAF