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「ホームレス」襲撃事件と子どもたち

いじめの連鎖を断つために

著:北村 年子

紙版

内容紹介

「道頓堀事件」から14年。子どもたちによる「ホームレス」襲撃はやまない。ときに命さえ奪う弱者嫌悪の根源に迫り続けたルポ。川崎の教育現場での取り組みを第 II 部に、この10年の事件と新たな取り組みを第 III 部に。前著に大幅加筆した完全保存版。

目次

はじめに

■第 I 部 〈ゼロ〉
      ──大阪「道頓堀川ホームレス殺人」事件 1995─1997

プロローグ

i“事件”の原風景

 被災地・神戸の金髪少年
 道頓堀の“橋の子”たち
 「人間」の街・釜ケ崎
 路上に生きた命

ii“弱者いじめ”の連鎖

“いじめ連鎖”という地獄
 奪われた自尊感情
 拘置所から届いた手紙
 いじめる側の真意
 強者からの断罪
 いのちへの謝罪

■第 II 部 野宿者と子どもたち
      ──川崎の取りくみ 1995─1997

 路上から教室へ
 大人たちの自問
 子どもたちの本音
 共生の場

■第 III 部 いじめの連鎖を断つために
       ──いま、なにができるか 1997─2009

 二〇〇九年、冬
 暴発する怒り
 殺したものと殺されたもの
 自尊感情の回復
 いま、私たちにできること

■エピローグ 大切なただ一人のきみへ

あとがき
巻末資料──野宿者襲撃事件・略年表

著者略歴

著:北村 年子
ルポライター、ノンフィクション作家。1962年、滋賀県生まれ。
デビュー作『少女宣言』(長征社・1987)が大きな話題を呼ぶ。以後、女性・子ども・ジェンダーをおもなテーマに取材・執筆活動をすすめ、近年は「いじめ」「ホームレス問題」についての講演や、子育て・子育ち支援のセミナー、自己尊重ワークショップなども精力的におこなっている。
2008年、「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」を呼びかけ、共同代表となって立ち上げる。
著書に『おかあさんがもっと自分を好きになる本』(学陽書房)、『子どもを認める「ほめ方・叱り方」』(PHP研究所)、共著に『貧魂社会ニッポンへ 釜ヶ崎からの発信』(アットワークス)などがある。

ISBN:9784811807287
出版社:太郎次郎社エディタス
判型:4-6
ページ数:432ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2009年07月
発売日:2009年07月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF