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心理検査のフィードバック

監:藤田和弘
監:熊谷恵子
他編著:熊上崇

紙版

内容紹介

子どもと支援をつなぐ! 支援者がつながる!

知能検査等によるアセスメントの結果を,子どもの学校や日常の生活とつなげて,さらに役立つ情報とするための「報告書」と「面接」のあり方。

子どもと保護者,それぞれを対象にしたフィードバック面接のあり方と,幼児から大学生までに行った実際のフィードバックの事例を紹介。
報告書作成に役立つ「専門用語の解説ページ」は検査の入門ガイドにも!

目次

■序 章■ 保護者・教員等は検査結果に何を期待しているのか
1 保護者が検査に期待することとは
2 教員(学校)が検査に期待することとは
COLUMN1 私たちが検査に求めるもの ~保護者の立場から~

■第Ⅰ部■ 基礎知識編
第1章 フィードバックの定義と倫理
1 本書におけるフィードバックの定義
2 検査者の役割と倫理

第2章 フィードバックの基礎知識
1 「検査結果のフィードバック」二つの柱
2 保護者・教員等を対象とした検査結果報告書と面接の基礎
3 子ども(本人)を対象とした検査結果報告書と面接の基礎
4 フィードバック面接の手順リスト

第3章 フィードバックとチーム支援
1 子どもの支援とコンサルテーションの基礎
2 コンサルテーションの機能とは
3 チーム支援への貢献と支援ニーズ

第4章 フィードバックの変遷と海外動向
1 フィードバックに関する歴史と海外動向
2 フィードバックの変遷
COLUMN2 私がフィードバックを研究するようになった理由
COLUMN3 検査者が陥りがちな過剰な配慮

■第Ⅱ部■ 実践編 
第5章 検査前の相談(インテーク)と情報共有
1 保護者への説明と同意
2 子どもへの説明と同意
3 検査実施および情報共有に関する承諾書
COLUMN4 受検者家族,そして検査者として感じたフィードバックの影響力
COLUMN5 日常の中では意外と気づきにくい親子で異なる認知処理のタイプ

第6章 フィードバックの報告書と面接の基本
1 保護者・教員等を対象とした報告書と面接
2 子ども(本人)を対象とした報告書と面接

第7章 フィードバックの実際
1 漢字の書きが苦手な小学校4年生へのフィードバック
2 小学校時,不登校傾向にあった中学生へのフィードバック
3 触法行為があった高校生への「説明レター」を用いたフィードバック
4 特別支援学校に在籍する生徒への就労に向けた支援とフィードバック
5 子育てサポートとして行う保護者向けフィードバック
6 幼児を対象としたフィードバック面接(共同作業形式)
7 フィードバックを生かしたチーム支援
8 発達障害が疑われる大学生の自己理解を促進するフィードバック
COLUMN6 私たちが検査に求めるもの ~経営者の立場から~

■第Ⅲ部■ 用語集
第8章 説明のための用語集
 本書で取り上げる用語とページ構成
 一般的な検査の用語
 WISC - Ⅳのおもな用語
 CHC 理論のおもな用語
 KABC-Ⅱのおもな用語
COLUMN7 知能に関して保護者に伝えるとき
COLUMN8 ICT 機器を活用した支援とフィードバック
COLUMN9 「田中ビネー知能検査Ⅴ」の特徴と検査からわかること

■巻末資料■
1 フィードバックに関する研修プログラム
2 フィードバックQ&A
COLUMN10 不測の事態にできるサポートとは

ISBN:9784810007510
出版社:図書文化社
判型:B5
ページ数:208ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年02月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNA