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両極激論、愛国か、亡国か。

坪井&ヤマケン『新・世直しのツボ』

著:坪井 一宇
著:前川 佳子
著:山本 健治

紙版

内容紹介

大阪都構想から、カジノ建設案・夢よもう一度万博・そして「安倍晋三小学校」のお粗末顛末まで。大阪の直言コメンテーター二人とフリーアナウンサーの三人が喋りまくった人気番組のダイジェスト版。

目次

1.世界・日本・東京が危ない。大阪化している 2
「ポピュリズム」と「自己利益第一主義」が、世界・日本・東京に蔓延している/トランプ新大統領の経済・財政・外交・軍事政策が世界と日本を揺るがす/「一極集中」にアグラかく放漫財政東京、使命を忘れた都議会、小池知事は変えられるか/「おもろい、ド派手、目立ってなんぼ」の大阪的ポピュリズムではダメだ

2.「安倍一強体制」はいつまで続くか 14
第一次安倍内閣と第二次安倍内閣の違い/民主党政権交代の失敗、衆参ねじれ解消が安倍総理を強くした/自民党はほんとうに強くなったのか。「一強体制」のジレンマとその底辺/大阪自民の現状が教えるもの、小池知事が東京自民を揺るがす可能性/面白くて、やがて悲しい「劇場政治」

3.「アベノミクス」で日本経済は復活するか 26
「アベノミクス」と経済政策の基本/「アベノミクス」の三要素(金融緩和、財政出動、成長戦略)/異次元の低金利政策、「黒田バズーカ砲」は失敗した/「財政出動」は財政赤字をさらに増やす/「国土強靱化法」で日本はほんとうに強くなるのか。砂上の楼閣、大都市の現実/「構造改革」で日本経済は強くなったのか/成長戦略の柱、「GDP六〇〇兆円」は実現できるのか/農業を滅ぼすは「亡国」/食糧の自給こそが、最大最高の国家の安全保障政策

4.『日本再興戦略2016』で日本は元気になり、みんな幸せになるのか 48
「再興戦略」六つの柱/日本の法人税はほんとうに高いのか/「TPP」のうまい話はトランプ大統領で消えた/「労働規制緩和」「働き方改革」でブラック企業はなくなるのか/原発再稼働・推進でいいのか。脱原発はどこへ行った。多様なエネルギー政策を/細川・小泉両元総理の訴えに耳を傾けろ。「トイレのない家」はおかしい

5.「東京五輪」「大阪万博」「IR(カジノ)」で未来はバラ色か 64
「東京五輪」「大阪万博」「IR(カジノ)」で盛り上がるか/「マネーゲーム経済」や「カジノ」で、日本経済も大阪経済も元気にならない/「カジノ」はギャンブル依存症と犯罪を増やすだけ。バクチは亡国/ブータン国王提唱の「国民総幸福」を思い出そう/財政危機に歯止めがかからず増税不可避/消費税導入で自民党はがたがたになった/身を切る改革はどこへ行った

6.改憲・自主憲法制定か、護憲・憲法実現か 83
安倍首相が何としても成し遂げたいと思っている改憲・自主憲法制定/「押し付け憲法」か、「占領革命憲法」か/戦争と多大な犠牲、敗戦の結果としての憲法を忘れるな/ポツダム宣言受諾の意味と重み/天皇制存続と新憲法、マッカーサー元帥と幣原首相との駆け引き

7.北方領土・沖縄問題をめぐって 96
北方領土は取り返せるのか/エリツィン時代が北方領土を取り返すタイミングだった/沖縄問題は、薩摩の「琉球征伐」、明治政府の「琉球処分」から理解すべきだ/沖縄戦での県民の犠牲と悲劇を忘れてはいけない/ 「米軍基地と核の傘」で日本は守られるのか

8.大阪の現状について 111
大阪は衰退の瀬戸際に立っている/「東京一極集中」の進行とともに、大阪の地位は低下し、地方も衰退した/大阪を再浮上させるカギは、時代変化に対する一体的戦略的取組/大阪経済近代化の恩人・五代友厚が教えたこと/時代の流れの把握と、それに見合った転換/御堂筋を建設し、地下鉄を走らせた大阪市長・関一(せき・はじめ)/戦争と空襲で壊滅的打撃を受けた大阪経済を甦らせた大阪商工会議所会頭・杉道助

9.「橋下&維新」の功罪。大阪名物「ワースト1」はどうなった? 127
橋下徹氏がブームを巻き起こせた理由/橋下&維新のおかげで、大阪に全国の注目が集まった/市職員に対する「入れ墨調査」「政治活動アンケート」をどう見るか/橋下手法で財政再建はできたのか/「民営化」「民間委託」「民間人登用」は大阪改革の「打ち出の小槌」か/学力テストも、体力テストも、大阪が、全国ワースト1、2の原因/他から人を集めて、大阪の改革ができるのか/国旗掲揚・国歌斉唱、公募校長で学力テスト「ワースト」は返上できるのか/教育は正しい歴史と真実を教えなければならない/「村に不学の戸なく、家に不学の人なからしめんことを期す」ーこれが国民教育の大原則

10.「大阪都構想」は大阪市廃止解体構想 158
「大阪都構想」で大阪は東京のようになるのか/「大阪都構想」は「都=府」が大阪市と堺市の財布を自由に使えるようにすること/「都」になると元気になるというのは幻想。「副首都」は国レベルでの二重行政/大阪の新聞社・テレビ局には「政治部」「外報部」はない

11.あるべき政治、期待される政治家 172
「国家・国民」のために私利私欲を捨てて粉骨砕身/官僚作文で質問、官僚作文で答弁、官僚に法案を作成させる茶番/広告代理店が政治を左右する時代/宣伝文句やパフォーマンスにごまかされてはいけない/女性議員、女性幹部や指導者を増やそう

12.番組が始まったいきさつと、番組がめざすもの 187
進行表、台本なし。ぶっつけ本番の両極ホンネ激論番組/立ち位置を明確にしてはっきりモノを言い、みんなの目安箱になる/一切遠慮なく、批判すべきは批判し、政治や経済を糺す

結びに代えての資料的メモ 192
トランプ大統領の就任演説、就任直後の大統領令で懸念されること/イギリスのメイ首相の「EUからの離脱表明演説」について/トランプ大統領就任にあわせて、ヨーロッパの右翼政党が集会を持ったことについて/安倍首相の施政方針演説について/過大かつ甘すぎる大阪府の「二〇二五年万博開催」「カジノ開業」経済効果予測/文科省官僚天下り問題と"安倍晋三記念小学校"設立に関わる国有地売却疑惑

著者略歴

著:坪井 一宇
大阪経済法科大学名誉教授
1939(昭和14)年大阪生まれ、62年関西大学法学部卒、製薬メーカー勤務後、
大阪府議、議長など歴任、その後、大阪地方区から参議院議員、通産政務次
官、国土政務次官、沖縄及び北方問題特別委員長を務める
著:前川 佳子
フリーアナウンサー
大阪生まれ、大阪音楽大学声楽科卒業後、関西の放送を中心に音楽番組など
でアナウンサーを務める他、各種イベントなどで司会者、コーディネーター
として活動
著:山本 健治
フリーライター・コメンテーター
1943(昭和18)年大阪生まれ、66 年立命館大学法学部卒、広告代理店、
電子部品メーカーに勤務後、高槻市議、大阪府議を務めた後、フリーライター
に転じ、朝日放送・関西テレビなどでコメンテーターとして出演

ISBN:9784807417001
出版社:電子本ピコ第三書館販売
判型:新書
ページ数:217ページ
価格:1000円(本体)
発行年月日:2017年04月
発売日:2017年04月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB