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海の極小!いきもの図鑑

誰も知らない共生・寄生の不思議

著:星野 修

紙版

内容紹介

太平洋の広大な海の中、岩礁上数センチ四方の空間に広がる生き物たちの世界を覗いてみよう。

東京の海、1cm四方にひしめくコケムシやゴカイ、カラフルなウミウシにホヤ、雄が雌の体内に住み着くイノチヅナアミヤドリ、そして新種のヨコエビ類。
捕食、子育て、共生・寄生など、小さな生き物たちの知られざる生き様を、オールカラーの生態写真で紹介。世界で初めての海中《極小》生物図鑑。

目次

はじめに

海洋生物の分類
岩礁・岩壁の生物たち
岩壁を彩る生物
岩礁の小さな生物たち
多様な共存風景
クダウミヒドラ上の世界
ヒドロ虫上で子育てするタテソコエビ類
マストを作り子育てするキシシャクトリドロノミ
カンザシゴカイの一部に棲家を作るイソホソヨコエビ
蔓脚類の「手まねき」
未知なる内肛動物の生態
様々な場所で見られる内肛動物
カイメン上に集まる生物たち
ムツボシウミクワガタの生活史
ハネハリカイメンに棲むゴカイ類とヨコエビ類
極小のお花畑、コケムシの世界
1 cm 四方に広がるコケムシの世界
1 cm 四方に広がるゴカイの世界
岩場に見られるスピオ科のゴカイ類
仕掛けを使って摂食するガンゼキフサゴカイの仲間
カンザシゴカイ類のカラーバリエーション
岩壁に付着するホヤの仲間
岩壁に付着する刺胞動物
砂地・転石の生物たち
砂地のヤギ類と他生物たち
城と化したムチカラマツと付着生物
城を構成する様々な生物たち
ヒドロ虫に集まる生物たち
トゲウミグモの成長過程
ツツガヤにとまるアミ類
ヤギ類に集まる生物たち
刺胞動物同士の共生
ニシキクモヒトデの棲家と分裂
ホシノノワキザシと卵嚢の成長
宿主を選ぶ寄生性カイアシ類
雌とつながりながら行動する雄・イノチヅナアミヤドリ
宿主上で成長するイノチヅナアミヤドリ
ホヤ類に付着し共生する生物たち
ホヤノポリドラ(和名新称)の棲管と成長
7 cm 四方の小さな砂地の世界
砂地に映える多彩なイソヤムシ類
ワレカラとドロノミ(ヨコエビ類)の交尾前ガード
砂地の小さな上り棒、新種のヨコエビ類
海のオケラ、タナイス(甲殻類)の仲間
日中のウミホタル類
鮮やかな糸を編みこんだ巣穴、ボウセキウロコムシの仲間
砂地に棲むゴカイの仲間
捕食に集まるサンカクウミウズムシ
海藻上に巣を作るソコホソヨコエビ
海藻上に棲む生物たち
砂地や八放サンゴ上の美しい軟体動物
タイドプールと生物相
タイドプールの環境
タイドプールを占有したコツブムシたち
コツブムシたちの盛衰
タイドプールと生物相の変化
夜の海に舞う生物たち
光に集まるヤムシの仲間
ライトが照らす夜の生物
形態を変えて泳ぐゴカイ類
ライトに集まる甲殻類たち
夜に浮遊する生物たち
オタマボヤとハウスの全体像

コラム1 水中撮影と機材
コラム2 撮影の準備
コラム3 採取と飼育の必要性
コラム4 生物相と毎日の観察
コラム5 伊豆大島におけるホヤノポリドラの生態観察
コラム6 アシマワシヨコエビ(新称)Maxillipius rectitelson Ledoyer, 1973

学名リスト
参考文献
あとがき

著者略歴

著:星野 修
1966年6月30日新潟県生まれ。
都内にてデザイナーとして7年間勤務後、1993年に伊豆大島へ移住。
水中ガイド業務に従事し、2004 年に独立。
チャップ代表。毎日フィールドに通い、年間500本以上の潜水観察と撮影に専念。
著書に『海の寄生・共生生物図鑑』(築地書館、2016 年)、
『フィッシュウオッチングガイド〈part 1〉東日本』(共著、マリン企画、2007 年)がある。

ISBN:9784806715993
出版社:築地書館
判型:4-6
ページ数:176ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2020年06月
発売日:2020年05月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSV
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:GBC