著:ファーリー・モウェット
ファーリー・モウェット(Farley Mowat) 1921年、カナダ、オンタリオ州生まれ。 幼い頃からナチュラリストとして育ち、動物や自然とのふれあい、北極圏への旅などの体験から50冊以上にのぼるノンフィクション、小説、児童文学を生み出してきた。 カナダ北極圏に暮らす人々の過酷な生活を描いたもの、マリタイムと呼ばれるカナダ東海岸と北大西洋、なかでも8年間を過ごしたニューファンドランド島を舞台にしたもの、イタリア戦線での体験を描いたもの、ヴァイキングをはじめ航海者たちがコロンブス以前の北アメリカにしるした足跡をたどったもの、さらに伝記や自伝など、作品は多岐にわたる。 その作品には一貫して、人間と動物を問わず、過酷な状況の下で生き残りを懸けて苦闘する者たちへの深い共感と、彼らに手を差し伸べようとする熱い思いやりがあふれている。しかも、痛烈なまでの皮肉やユーモアとともに。 活発な環境保護運動家としても知られ、現在なお、オンタリオ州ポート・ホープとノバスコシア州ケープ・ブレトンで旺盛な執筆活動を続けている。
訳:小林 正佳
小林正佳(こばやし・まさよし) 1946年、北海道札幌市生まれ。 国際基督教大学教養学部、東京大学大学院博士課程(宗教学)を修了。 1970年以来日本民俗舞踊研究会に所属して須藤武子師に舞踊を師事。 1978年福井県織田町(現越前町)の五島哲氏に陶芸を師事し、1981年織田町上戸に開窯。 1988年から現在まで天理大学に奉職。その間、1996~1998年トロント大学訪問教授、セント・メリーズ大学訪問研究員としてカナダに滞在。 現在は、天理大学総合教育研究センター特別嘱託教授。 民俗舞踊を鏡に、宗教体験と結ぶ舞踊体験、踊る身体のあり方を探ってきた。民俗と創造、自然を見つめる眼ざしといったテーマにも関心がある。 著書に『踊りと身体の回路』『舞踊論の視角』(共に青弓社)、訳書にヒューストン著『北極で暮らした日々』、ロックウェル著『クマとアメリカ・インディアンの暮らし』(共にどうぶつ社)など。