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狼が語る

ネバー・クライ・ウルフ

著:ファーリー・モウェット
訳:小林 正佳

紙版

内容紹介

カナダの国民的作家が、
北極圏で狼の家族と過ごした
体験を綴ったベストセラー

政府の仕事で、カリブーを殺す害獣・狼の調査に出かけた生物学者が、
現地で眼にしたものは……。
狼たちが見せる社会性、狩り、家族愛、カリブーやほかの動物たちとの関係。
極北の大自然の中で繰り広げられる狼の家族の暮らしを、
情感豊かに描く。

目次

1 オオカミ調査計画
2 オオカミジュース
3 着陸、おめでとう
4 オオカミはどこ?
5 接触
6 巣穴
7 観察される観察者
8 土地の囲いこみ
9 やさしいアルバートおじさん
10 野ネズミとオオカミ
11 野ネズミのクリーム煮
12 オオカミの霊
13 オオカミたちの会話
14 子どもたちの季節
15 恋に落ちたアルバートおじさん
16 朝の肉の配達
17 隠れ谷からの訪問者
18 家族生活
19 裸での追跡
20 カリブーのからだの中の虫
21 狩りの学校
22 糞便学
23 オオカミを殺す
24 失われた世界
何が変わっただろう
訳者あとがき

著者略歴

著:ファーリー・モウェット
ファーリー・モウェット(Farley Mowat) 1921年、カナダ、オンタリオ州生まれ。 幼い頃からナチュラリストとして育ち、動物や自然とのふれあい、北極圏への旅などの体験から50冊以上にのぼるノンフィクション、小説、児童文学を生み出してきた。 カナダ北極圏に暮らす人々の過酷な生活を描いたもの、マリタイムと呼ばれるカナダ東海岸と北大西洋、なかでも8年間を過ごしたニューファンドランド島を舞台にしたもの、イタリア戦線での体験を描いたもの、ヴァイキングをはじめ航海者たちがコロンブス以前の北アメリカにしるした足跡をたどったもの、さらに伝記や自伝など、作品は多岐にわたる。 その作品には一貫して、人間と動物を問わず、過酷な状況の下で生き残りを懸けて苦闘する者たちへの深い共感と、彼らに手を差し伸べようとする熱い思いやりがあふれている。しかも、痛烈なまでの皮肉やユーモアとともに。 活発な環境保護運動家としても知られ、現在なお、オンタリオ州ポート・ホープとノバスコシア州ケープ・ブレトンで旺盛な執筆活動を続けている。
訳:小林 正佳
小林正佳(こばやし・まさよし) 1946年、北海道札幌市生まれ。 国際基督教大学教養学部、東京大学大学院博士課程(宗教学)を修了。 1970年以来日本民俗舞踊研究会に所属して須藤武子師に舞踊を師事。 1978年福井県織田町(現越前町)の五島哲氏に陶芸を師事し、1981年織田町上戸に開窯。 1988年から現在まで天理大学に奉職。その間、1996~1998年トロント大学訪問教授、セント・メリーズ大学訪問研究員としてカナダに滞在。 現在は、天理大学総合教育研究センター特別嘱託教授。 民俗舞踊を鏡に、宗教体験と結ぶ舞踊体験、踊る身体のあり方を探ってきた。民俗と創造、自然を見つめる眼ざしといったテーマにも関心がある。 著書に『踊りと身体の回路』『舞踊論の視角』(共に青弓社)、訳書にヒューストン著『北極で暮らした日々』、ロックウェル著『クマとアメリカ・インディアンの暮らし』(共にどうぶつ社)など。

ISBN:9784806714712
出版社:築地書館
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2014年01月
発売日:2014年01月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSVM