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狼の群れと暮らした男

著:ショーン・エリス
著:ペニー・ジューノ
訳:小牟田 康彦

紙版

内容紹介

ロッキー山脈の森の中に野生狼の群れとの接触を求め決死的な冒険に出かけた英国人が、飢餓、恐怖、孤独感を乗り越え、ついには現代人としてはじめて野生狼の群れに受け入れられ、共棲を成し遂げた稀有な記録を本人が綴る。

目次

序章―心の琴線に触れる
1―特別なつながり
2―ノーフォークの田舎で過ごした子供時代
3―窓辺にオオカミが
4―過ち多き青春時代
5―女王と国家のために
6―すぐそばで肌を寄せ合って
7―倫理性の問題
8―新生活への切符
9―ばれてしまった
10―どうにか生計を立てる
11―荒野の呼び声
12―持久戦
13―待った甲斐あり
14―ちいさな赤ちゃんの足音
15―危機一髪
16―ほかにやりかたがあるはず
17―繁殖のしかけ
18―板挟みなったに忠誠心
19―家を見つける
20―ポーランド
21―ついに出会う
22―痛い教訓
23―オオカミの食べ物は身分で違う
24―己の身分をわきまえる
25―基本に帰る
26―家庭の大事さ
27―別れ別れ
28―同時に発生した不思議な体験
29―ソウルメイト
30―オオカミという奇跡
31―限界を突き破る
32―崩壊
33―私には夢がある

著者略歴

著:ショーン・エリス
ショーン・エリス1962年、英国イングランド、ノーフォーク州の農場で生まれる。幼少時代から自然に親しみ、狩猟犬ほか多くの野生動物に囲まれて育つ。様々な肉体労働や厳しい軍隊生活の後、米国アイダホ州のネイティブ・アメリカン、ネズパース族が管理するオオカミの群れに交じり、仲間として受け入れられた後、野生オオカミとの接触を求めてロッキー山脈に単身、決死的な探検に出かける。飢餓と恐怖、孤独感にさいなまれながら、ついに野生の群れとの接触に成功し、人間として初めて2年に及ぶオオカミとの共棲を経験した。英国帰国後は自然動物園を本拠にして、飼育オオカミの養育に没頭しながら、ヨーロッパ大陸の野生オオカミの保護にも尽力する。著者のオオカミに関する生態学的発見は、学会の全面的な支持を得ていないが、オオカミ自身およびオオカミと犬の共通性に関する知見は直接的な観察に基づいており説得力がある。 英国BBC放送や、米国の動物チャネルであるアニマル・プラネット、米国のテレビ局ナショナル・ジオグラフィック・チャネルほか多くの番組に出演し、世界各国での講演、調査依頼に応えている。
訳:小牟田 康彦
小牟田康彦(こむた やすひこ)翻訳家。1940年宮崎県生まれ。同県立高鍋高等学校、東京外国語大学卒業。東燃(株)中途退職後アルスター大学留学(MBA)。元広島国際大学教授。著書に『トッププロも学んでいる「ゴルフ英語」をマスターしよう』(日本経済新聞出版社、2010)他、翻訳書に『マザーズ アンド ドーターズ』(エリン・ケイ著、五曜書房、2009)がある。

ISBN:9784806714477
出版社:築地書館
判型:4-6
ページ数:336ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2012年08月
発売日:2012年08月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSVM