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通商産業政策史 1 総論 1980-2000

編:通商産業政策史編纂委員会
著:尾高 煌之助

紙版

内容紹介

1980~2000年を中心とする20世紀終盤における通商産業政策の歴史(政策の立案過程、立案を必要ならしめた産業・経済情勢、政策実施の過程、政策意図の実現の状況、政策実施後の産業・経済情勢等)について、客観的な事実の記録のみならず、分析、評価的視点も織り込みながら編纂。
 
主要な政策項目を俯瞰する総論1巻、政策項目別に章立てを構成する各論11巻(各論は概ね通商産業省の機構に対応)の全12巻。

各政策の詳細については、第2巻以下の諸巻でその内容が紹介されていることから、本第1巻では各巻と深く関連しながらも、しかしそれらとはやや違う観点から描かれている。そのため、本書では政策思想をその中心に据え、さらに20世紀末の20年間を、通産省設立から21世紀初頭に至る全文脈の中に据えて鳥瞰し論じられている。

目次

序章 第二期通商産業政策史「総論」の課題と方法

第1部 政策思想と政策手段 
 第1章 新政策にみる通商産業政策思想の流れ
  第1節 「新政策」にみる通商産業政策思想の変遷
  第2節 復興期から安定成長期までの通商産業政策思想
  第3節 20世紀終期の通商産業政策思想
  第4節 「新政策」にみる戦後通商産業政策の長期趨勢
  第5節 「新政策」の策定:通商産業政策の形成過程
  第6節 新政策形成の政治原理的基

 第2章 予算
  第1節 予算の定義
  第2節 一般会計と特別会計の経年的動向
  第3節 通産省(経産省)予算の時期別重点
  第4節 一般会計当初予算の項目別構成とその変化
  第5節 通産省(経産省)予算に占める特別会計の位置
  第6節 補正予算による当初予算の修正

 第3章 財政投融資
  第1節 通産政策における財政投融資の意義
  第2節 公的金融機関による財政投融資の動向
  第3節 特殊法人による財政投融資々金支出の動向
  第4節 財政投融資の計画と実

 第4章 法律と税制
  第1節 20世紀末における通産法規
  第2節 税制と通産省

 第5章 組織と人事
  第1節 組織の史的連続性
  第2節 組織のマトリックス構造
  第3節 特殊行政組織
  第4節 人事管理の実態
  第5節 総括


第2部 分野別鳥瞰 
 第6章 産業政策
  第1節 戦後産業政策思想のうねり
  第2節 行政指導型政策の目指したもの
  第3節 積極的産業調整
  第4節 「産業構造改革」の幕開け
  第5節 ヴィジョン策定から市場原理尊重へ:産業政策思想の転換
  第6節 ハード中心からソフト重視へ
  第7節 産業政策の効果

 第7章 産業立地政策 
  第1節産業立地政策の動き
  第2節工業用水政策..

 第8章 中小企業、商務流通、及び繊維産業政策
  第1節 中小企業政策
  第2節 大規模小売店舗法
  第3節 繊維産業政策

 第9章 資源エネルギー政策
  第1節 資源エネルギー政策の意義
  第2節 国内石炭の供給逓減と停止
  第3節 新エネルギーの開発
  第4節 天然ガスの導入
  第5節 原子力エネルギー
  第6節 省エネルギー
  第7節 エネルギー業界への行政の変化
  第8節 鉱物資源

 第10章 環境・公害・保安政策 
  第1節 公害から地球環境へ
  第2節 資源再利用
  第3節 産業保安

 第11章 知的財産、技術開発、及び情報産業関連の政策
  第1節 知的財産政策
  第2節 産業技術政策
  第3節 情報産業関連の技術政策

 第12章 通商経済政策 
  第1節 日本の国際通商環境
  第2節 通商摩擦の足どり―日米貿易摩擦を中心に―
  第3節 貿易摩擦を超えて
  第4節 多国間通商政策の構想と変遷
  第5節 その他の通商政策
  ―為替自由化、貿易保険、貿易管理、輸入促進、そして海外経済協力―

 終章 「インダストリアリズム」を超えて
  第1節 通産政策の社会経済的機能(一つの作業仮説)
  第2節 20世紀末における経済環境の変化
  第3節 20世紀末の通商産業政策大観
  第4節 残された課題

ISBN:9784806528661
出版社:経済産業調査会
判型:A5
ページ数:646ページ
定価:7500円(本体)
発行年月日:2013年02月
発売日:2013年02月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN