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ユーラシアの女性神話

ユーラシア神話試論 Ⅱ

著:フィリップ・ヴァルテール
訳:渡邉 浩司
訳:渡邉 裕美子

紙版

内容紹介

『アーサー王神話大事典』や『中世の祝祭』などの著作で知られるフィリップ・ヴァルテールが、主として中世期の文献に登場する「女神」や女神的存在を、ユーラシア神話の観点から分析した12編の論考をまとめた独創的な論文集。2019年7月に刊行された『英雄の神話的諸相』に続く、『ユーラシア神話試論』の第2巻。4部構成の本書では、第1部でケルト文化圏の女神が見せる3者1組の姿、第2部でヨーロッパの女神の動物への変身、第3部で異界に位置する女神の住処が取り上げられ、第4部で妖精メリュジーヌとトヨタマヒメなどの日本とヨーロッパの女神および女神的存在が比較検討されている。

目次

第1部 1柱でありながら多重化した女神
 第1章 豊穣の女神
 第2章『薔薇物語』におけるアボンド夫人と亡霊

第2部 女神の変身
 第3章 雁とペドーク
 第4章 ソルグンナ
 第5章 鮭女と9番目の波(『カレワラ』第5章)
 第6章 スキタイのメリュジーヌ

第3部 異界にある女神の住処
 第7章 神聖な機織り場の神話
 第8章 異界の女王

第4部 人間界でのかりそめの暮らし
 第9章 羽衣とケルト人の「白い女神」
 第10章 アマテラスと笑ったことのない娘
 第11章 発見された観音像と聖母マリア像
 第12章 メリュジーヌとトヨタマヒメ

著者略歴

著:フィリップ・ヴァルテール
グルノーブル第3大学名誉教授
訳:渡邉 浩司
中央大学経済学部教授
訳:渡邉 裕美子
翻訳家

ISBN:9784805751831
出版社:中央大学出版部
判型:A5
ページ数:278ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2021年08月
発売日:2021年08月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRS