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ブッダ臨終の説法 ①

完訳 大般涅槃経

著:田上 太秀

紙版

内容紹介

これまで漢訳『涅槃経』を現代語に抄訳したものはあったが、全訳した例はないのではないだろうか。本書は全四十巻『涅槃経』の第一巻から第十巻までの現代語訳である。十巻区切りで刊行し、全四冊で完結することになる。
第2巻 7月中旬 第3巻・第4巻 年内発売予定

目次

ま え が き
凡   例
解  説

『涅槃経』について
各章のあらまし
法 数 一 覧
人物・動物一覧

第一章 ブッダの生命は無量である

最後の別れの朝
シャーラ樹林の光景
東方仏国土からの使者
ブッダと鍛冶屋チュンダとの問答
文殊菩薩に対するチュンダの熱弁
チュンダに対するブッダの説法
弟子たちへの遺言と説法
カッサパ菩薩の質問

第二章 ブッダの身体は壊れない

第三章 ブッダの言葉は真理である

第四章 ブッダは悠久不滅である(一)

妙寂を説く四つの理由
ブッダは不滅
遠い過去に完成した人──ブッダ
秘密の教えの公開
真実の解脱とはなにか

第五章 ブッダは悠久不滅である(二)

頼りになる仏教徒はだれか
正法を知る人はだれか
正法を守る人はだれか
四つの拠り所とはなにか
ブッダの説と悪魔の説
真理に四つある
四つの逆さまな見方
ブッダになる可能性とはなにか
秘密の教えとはなにか
ブッダになる可能性は知りがたし
生類の本性と実在の関わり
文字がもつ意味の説明
鳥の比喩を使った説法
月の比喩を使った説法
行為の報いはあるか
仏法に無縁の極悪人とはだれか
秘密の言葉・センダヴァの意味
仏教の衰滅を予言する
再び「ブッダは不滅」を問う

第六章 弟子や信者の質問

「最後の布施」の意味
極悪人の布施の価値はあるか
「すべて」(一切)の意味
自分を慈しむ心とはなにか
阿羅漢の平等心とはなにか
母父の恩愛は捨てるべきか
性差別を認める
「すべて」(一切)に例外がある
遺言「心を慎み、怠るな!」

著者略歴

著:田上 太秀
昭和10(1935)年生まれ。
最終学歴 東京大学大学院卒
職  歴 駒澤大学教授、同副学長、駒澤大学禅研究所所長を歴任。
駒澤大学名誉教授・文学博士。

[主な著書]
『仏典のことば さとりへの十二講』『ブッダのいいたかったこと』『道元の考えたこと』『ブッダ最後のことば』(以上、講談社学術文庫)、『ブッダの人生哲学』(講談社選書メチエ)、『仏教の真実』(講談社現代新書)、『ブッダが語る人間関係の智慧 六方礼経を読む』『仏教と女性』(以上、東京書籍)、『釈尊の譬喩と説話』『人間ブッダ』(以上、第三文明社レグルス文庫)、『迷いから悟りへの十二章』『ブッダの最期のことば 涅槃経を読む』(以上、NHK出版)、『仏性とは何か』(以上、大蔵出版)、『道元』のこころ(大法輪閣)、ほか多数。

ISBN:9784804614366
出版社:大法輪閣
判型:4-6
ページ数:404ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2022年05月
発売日:2022年05月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QRVA