1990年発行の『りんごと健康』を、表紙を差し替えて復刻。 
当時、東北地方では若い頃から高血圧や脳卒中が多くみられていた。そうした健康課題に向き合うなかで、著者は「一日一個のりんごが医者を遠ざける」という昔のことわざや、りんごと健康についての言い伝えに着目し、りんごを食べることが高血圧の予防につながるのではないかと考えた。そして実際に、りんごの摂取によって血圧が下がるという研究成果を世界に先駆けて得ることができた。
この結果を発表したことで注目を集め、著者はりんごの専門家としてテレビの番組にも出演することとなった。
本書では、りんごに関する研究の歴史を振り返りながら、含まれる栄養成分の特徴や、それらが健康にもたらす影響について、科学的な視点とともにだれにでも分かりやすく解説している。