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シリーズ第1作の公開から55周年を迎えた映画「男はつらいよ」。
2019年には第50作「お帰り寅さん」が公開され話題を集め、国民的映画として今も多くの人々に愛され続けています。この本シリーズは、映画そのものにとどまらず、寅さんが生きる世界観全体が日本人の心に深く浸透し、世代を超えて息づいています。

本書では、劇中で見られる昭和・平成の風俗や流行、寅さんの舞台となった時代の文化などを解説。各作品の紹介や寅さんの人間関係にも深く掘り下げ、「日本人のアイデンティティーを共感・共有できる最強の〈男はつらいよ〉ビジュアル副読本」となっています。また、2014年12月には4Kデジタル修復のブルーレイ第1巻が発売され、2024年10月から2025年10月まで「土曜は寅さん！4Kでらっくす」としてシリーズ放映も開始。

ぜひ本書を手に取り、「男はつらいよ」の魅力を存分にお楽しみください。この一冊で「男はつらいよ」のすべてが分かります。

第1章いつまでも、どこまでも「寅さんの世界」
　愛と希望の「国民的映画」／寅さんを愛した人々／江戸川と「とらや」
第2章寅さんを巡る人々
　マドンナ／香具師仲間／寅さんを支えた名優
第3章全作品ガイド
　解説／01〜09 完全ガイド／10〜19 完全ガイド／20〜29 完全ガイド／30〜39 完全ガイド／40〜50 完全ガイド
第4章昭和・平成を歩く寅さんの聖地
　解説／ロケ地一覧
第5章もう一つの物語
　解説／寅さん夢を生きる／寅さん希望を紡ぐ
第6章寅さんの人間学
　解説 満男は寅さんに人生を学んだ／寅さんの「力」／話術とアリアと顔力／ダンディズムとダンドリズム／歌唱力／階級論と女房論／葬式論と経済論／幸福論
渥美清フィルモグラフィー&略年譜

著：町田　てつ
1955 年、前橋市生まれ。本名：町田哲。
日本大学芸術学部卒。編集者・エディトリアルデザイナー。歴史を中心とした学芸書、ウィークリーマガジン（週刊百科）、旅・釣り・猫・鉄道・日本刀・美術・カメラなどの趣味書編集を担当し、多くの書籍や雑誌の装丁も手掛ける。
著書に『刀之怪 神刀・霊刀・妖刀──世にも不思議な名刀伝説』『ビジュアル刀剣・刀工年表』『怪猫絵巻 浮世絵から映画まで猫づくし』『恋猫パラダイス 浮世絵から映画、切手まで猫三昧』がある。