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戦国の肥前と龍造寺隆信

著:川副 義敦

紙版

内容紹介

戦国時代後期、九州を三分したのが豊後の大友氏と薩摩の島津氏、そして肥前の龍造寺氏である。
その龍造寺氏の最盛期を現出したのが隆信である。家臣の謀反、筑後への退去、少弐氏や神代氏など周辺勢力との抗争、大友氏の侵攻などをくぐり抜けて九州西北部に地歩を固め、「五州二島の太守」と称されるようになった。
本書は、『龍造寺記』『普聞集』『藤龍家譜』など龍造寺氏に関わる基本資料に加えて、『九州治乱記』『歴代鎮西志』『肥陽軍記』といった江戸時代に成立した軍記物も参照して、戦国を駆け、死闘に明け暮れた武将龍造寺隆信の生涯を記述した評伝である。

目次

第一章 龍造寺氏のおこり
第二章 龍造寺家兼
第三章 隆信の登場
第四章 東肥前の計略
第五章 大友氏の肥前干渉
第六章 大友軍の来襲
第七章 東肥前再征服
第八章 西肥前経略と筑後・肥後出馬
第九章 肥前統一
第十章 筑後経略
第十一章 五州二島の太守
第十二章 龍造寺領国の終焉と鍋島氏
おわりに
龍造寺関係資料・古記録解題/略年譜/参考文献

著者略歴

著:川副 義敦
 一九五五年生。熊本大学大学院文学研究科史学専攻修了。高校教諭、佐賀県立博物館・美術館学芸員などを経て、一九九九年武雄市図書館・歴史資料館学芸員、現在に至る。その間、『佐賀県近世資料』編集委員、西南学院大学非常勤講師などを勤める。一九八五年「肥前国一宮相論について」、一九八六年「肥前国一宮阿蘇社の支配と権能」で、共に新人物往来社郷土史研究優秀賞を受賞。

ISBN:9784801601048
出版社:宮帯出版社
判型:4-6
ページ数:344ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2018年01月
発売日:2018年01月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB