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アメリコ・カストロ

著:本田誠二

紙版

内容紹介

〈スペイン人とは誰か、どこに行き、あるいは、どこに行くべきか?〉

〈レコンキスタ〉以前に〈スペイン人〉は存在しなかったと主張し、スペイン史学会に論争を巻き起こした文芸批評家=歴史学者アメリコ・カストロ。

血統主義や進歩主義の一元的歴史観では測り難いスペイン人の〈生の住処〉を捉えるべく、セルバンテスをはじめとする古典文学も研究対象とした異端の史学者の生涯と主要著作を俯瞰し、民族意識をめぐるその思想を明らかにする。

目次

第1章 人生について

第2章 著作について

1 『セルバンテスの思想』(一九二五、一九七二)
2 『歴史のなかのスペイン』(一九四八)
3 『スペイン的生の諸相』(一九四九)
4 『スペインの歴史的現実』(一九五四、一九六二、一九六六)
5 『二つのエッセー』(一九五六)
6 『スペインのサンティアゴ』(一九五八)
7 『ラプラタ諸国の言語学的特殊性とその歴史的意味』 (一九六一)
8 『葛藤の時代について』(一九六三)
9 『スペイン人の名前と実像について』(一九七三)
10 『セルバンテスとスペイン生粋主義』(一九六六)
11 『セルバンテスへ向けて』(一九六七)
12 『文学的闘争としての《セレスティーナ》』(一九六五)
13 『イベロアメリカ』(一九四一、一九七一)
14 『サンタ・テレーサと他のエッセー』(一九二九、一九七二)
15 『我が未知なりしスペイン』(一九七二)
16 『周縁のスペイン人』(一九七三)

第3章 時代について

第4章 書簡について

第5章 歴史的評価について

1 スペインにおける評価
2 日本との関わり
3 「生」の思想
4 歴史的評価

著者略歴

著:本田誠二
1951年、東京に生まれる。東京外国語大学大学院外国語学研究科(ロマンス語系言語)修了。神田外語大学名誉教授。専攻、スペイン黄金世紀文学。おもな著書に、『セルバンテスの芸術』(2005年)、『セルバンテスの批評』(編著、2018年)などが、おもな訳書に、カルロス・フエンテス『テラ・ノストラ』(2016年)、『セルバンテス全集』(共訳、2016年-2018年、以上いずれも水声社)などがある。

ISBN:9784801007741
出版社:水声社
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2024年01月
発売日:2023年12月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB