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底意地の悪い他者

著:ジャック=アラン・ミレール

紙版

内容紹介

悪意は常にほのめかされている。
言外に含まれた悪意に触れたとき、それはどんな姿形をとってわれわれを脅かすのか? 家族、恋人、パートナー、隣人、上司、教師……世界各地のラカン派精神分析家が集い、悪意に満ちた世界に生きる主体の症例を報告し、言語と主体との関係に忍び込む悪意の発露を見極める。

目次

序文 クリスティアンヌ・アルベルティ

第一部 臨床ケースのテクスト

「私は父の男だった」 ジャン゠ダニエル・マテ
底意地の悪い〈他者〉の法なき重力 ミケル・バッソル
作者の負担で キャロル・ドゥヴァンブルシ゠ラ・サーニャ
紐使いの若い男性 アントニオ・ディ・チャッチャ
「他者はつねに脅威となるでしょう」 フィリップ・ドゥ・ジョルジュ
〈他者〉の策略 マリオ・ゼルゲム

第二部 会話

1 開始
2 耐えられる世界へ
3 地下の引力
4 家族的パラノイア
5 遍在する恐れ
6 顔のない底意地の悪さ
7 多種多様な悪意

原注
訳注

訳者あとがき

著者略歴

著:ジャック=アラン・ミレール
1944年、シャトルー(フランス)に生まれる。精神分析家。高等師範学校卒業。ラカンの死後、1981年からエコール・ドゥ・ラ・コーズ・フロイディエンヌを率い、1992年には世界精神分析協会を設立。パリ第八大学精神分析科で教鞭を執った。ラカンの講義録『セミネール』の編集のほか、著書、論文、記事など多数ある。

ISBN:9784801007505
出版社:水声社
判型:A5
ページ数:252ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2023年10月
発売日:2023年10月13日