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絵葉書Ⅱ Ⅱ

著:ジャック・デリダ

紙版

内容紹介

デリダによるフロイト・ラカン論
フロイト『快原理の彼岸』の未曾有の読解を提示し、ラカンの『盗まれた手紙』読解における「真理」概念を徹底的に批判して、精神分析における郵便的転移の可能性を、ルネ・マジョールとの対話形式で探る画期的な書。明解な日本語による待望の翻訳。

目次

思弁する――「フロイト」について
1 警告
 無‐テーゼ
 私は私たちに/を書く
 一、二、三――終わりなき思弁
2 フロイトの遺産
 自伝の「同じ屋根」
 諸解釈の配偶関係
 「分析セッションは続く」(発信者への回帰、電報=遠隔書記と娘婿たちの世代)
3 パラリーズ
 地帯、郵便局、名を担い運ぶ理論
 死の配達人/郵便物
 遺産相続の不正取引――プラトンの負債
4 七、追伸
 支払不能なもの――郵便の効果
 フロイトの背後のプラトン
 Fort : da、リズム

真理の配達人
 盗まれた動機
 明らかすぎること、あるいは自らの場所に欠けていること
 (無–)視点――女性のセクシュアリティーに代わる〔の場における〕真理
 第一の第二者――フロイトの手になる手紙の真理
 出会いの場――王の二重の四角形

「まったく」あるいは「すべて」について

著者略歴

著:ジャック・デリダ
1930年、アルジェリアに生まれ、2004年、パリに没した。高等師範学校、社会科学高等研究院などで教鞭を執る。現代フランスを代表する哲学者のひとり。主な著書には、『グラマトロジーについて』(De la grammatologie,Minuit,1967. 邦訳、現代思潮社)、『哲学の余白』(Marges de la philosophie,Minuit,1972. 邦訳、法政大学出版局)、『弔鐘』(Glas,Galilée,1974)、『友愛のポリティクス』(Politiques de l’amitié,Galilée,1994. 邦訳、みすず書房)、『メモワール――ポール・ド・マンのために』(Mémoires pour Paul de Man,Galilée,1988.邦訳、水声社)などがある。

ISBN:9784801006911
出版社:水声社
判型:A5
ページ数:355ページ
定価:5000円(本体)
発行年月日:2022年12月
発売日:2022年12月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1DDF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:1DDN