ゲルハルト・リヒター
著:林寿美
紙版
内容紹介
絵画という希望、希望としての絵画
「絵画の終焉」がささやかれて久しい現代においてなお、絵画を描きつづけること。写真を描きうつす〈フォト・ペインティング〉から、デジタルイメージをもちいた近作〈ストリップ〉まで、多岐にわたる作品を横断し、リヒターの制作理念を明らかにする。
目次
I 消えゆくイメージ
Ⅱ 偶然性と秩序
Ⅲ 世界を知るための「地図帳」
Ⅳ 視点の移動、時間の撹乱
Ⅴ 光と幻影
Ⅵ 美しいもの
Ⅶ イメージの映像化
Ⅷ 豊島プロジェクト――無用に捧ぐ
過去から未来へ――「あとがき」にかえて