モーリス・ブランショ
著:髙山花子
紙版
内容紹介
言葉が表出する場としてのレシ
モーリス・ブランショがその批評と作品を通して追求した「レシrécit」=物語とはなにか。初期から晩年までその思想をたどることにより,言葉が《出来事そのもの》として表出する空間を明らかにする。
目次
序章 「レシ」を問うために――物語・歌・出来事
第一章 一九四〇年代のブランショ――「語り」としての「レシ」
第二章 想起なき虚無の言明――「虚構の言語」における「レシ」
第三章 「レシ」の生まれる地点――「想像的なものとの出会い」における「レシ」
第四章 来たるべき歌――マラルメとクラテュロス主義
第五章 子産みなき生成――「非連続の連続」としての「レシ」
第六章 ブランショにおける音楽と歌――両立しえないものの共存
第七章 失われた始まり――『謎のトマ』という「レシ」
終章 レシの限界――歌の残滓、誰でもない者のバラに向かって
ISBN:9784801005990
。出版社:水声社
。判型:4-6
。ページ数:296ページ
。定価:3200円(本体)
。発行年月日:2021年09月
。発売日:2021年09月24日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB。