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バルザックの『サラジーヌ』について

著:ロラン・バルト

紙版

内容紹介

テクストの多義的な複数性を求めて
大学の官僚主義や順応主義を逃れ、フランス思想に大きな影響を与えてきた、コスモポリタン的な教育機関である高等研究実習院で、1968年から1969年の2年間にわたって開講された「サラジーヌ」に関するセミナーの記録。
68年の歴史的な出来事が排除された書物とは違い、それにより道筋が変えられ、影響が垣間見られるセミナーでは、バルトが展開した知的な作業の概観をそっくり見ることができ、バルトの創造の舞台裏が、講義から書物へ、口述から筆記への移行だけでなく、草稿からテクストへの変容の道筋が明らかとなる。

目次

まえがき エリック・マルティ
序文 クロード・コスト+ アンディ・スタフォード 

セミナー 1967-1968

セミナー 1968-1969

サラジーヌ オノレ・ド・バルザック 芳川泰久訳 

教育報告 

注 
主要書誌
人名・作品名索引 
事項索引

訳者あとがき 

著者略歴

著:ロラン・バルト
1915 年、シェルブールに生まれる。1980 年、パリにて没する。哲学者、記号学者、批評家。主な著作に、『零度のエクリチュール』(1953年。みすず書房、2008年)、『モードの体系』(1967年。みすず書房、1972年)、『S/Z』(1970年。みすず書房、1973年)、『ロラン・バルトによるロラン・バルト』(1975年。みすず書房、2018年)、『恋愛のディスクール・断章』(1977年。みすず書房、2020年)、『明るい部屋――写真についての覚書』(1980年。みすず書房、1985年)など多数ある。

ISBN:9784801004900
出版社:水声社
判型:A5
ページ数:423ページ
定価:7000円(本体)
発行年月日:2023年01月
発売日:2022年12月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB