別冊水声通信
シモーヌ・ヴェイユ
著:シモーヌ・ヴェイユ
編:岩野 卓司
他著:アルベール・カミュ
紙版
内容紹介
時の大戦の解決を図るべく無謀としか思えない計画をはじめ政治活動に奔走する一方、ローマ帝国から近代国家に潜む「力」の論理を看破し、キリスト教とは一線を画す「犠牲」の精神へ到達したシモーヌ・ヴェイユ。行動と思想に一貫したラディカルな思考に、いま応答する。
目次
Ⅰ
マルロー作『人間の条件』に関して シモーヌ・ヴェイユ 稲葉延子訳
植民地体制について シモーヌ・ヴェイユ 西文子訳
ジャン・ポステルナークへの手紙 シモーヌ・ヴェイユ 鈴木順子訳
最前線看護婦部隊編成計画 シモーヌ・ヴェイユ 西文子訳
Ⅱ
シモーヌ・ヴェイユ アルベール・カミュ 竹内修一訳
シモーヌ・ヴェイユの性格 ジョルジュ・バタイユ 福島勲訳
聖書に抗するシモーヌ・ヴェイユ エマニュエル・レヴィナス 伊原木大祐訳
シモーヌ・ヴェイユと確信 モーリス・ブランショ 上田和彦訳
Ⅲ
情況的テクストにおける根本的問い ロベール・シュナヴィエ 馬場智一訳
解だけあって式がない 有田英也
カタストロフ前夜のシモーヌ・ヴェイユ 渡名喜庸哲
違う穴の同じむじな 福島勲
女が獣になるとき 丸山真幸
「神への愛と不幸」におけるシモーヌ・ヴェイユのエクリチュール ピエール・パシェ 吉川佳英子訳
シモーヌ・ヴェイユの「アメリカ・ノート」 大辻都
ドキュメンタリーの詩学 今村純子
シモーヌ・ヴェイユの贈与の狂気 岩野卓司
シモーヌ・ヴェイユの科学論 鈴木順子
戦争に対抗する闘争 大西雅一郎
S・ヴェイユ、媒介と贈与の哲学 エマニュエル・ガブリエリ 伊原木詩乃訳