はじめに
第1章 精神保健福祉法の基本
・そもそも精神保健福祉法ってどんな法律?
・精神障害者をめぐる法制度〈明治~昭和中期〉
・精神障害者をめぐる法制度〈宇都宮病院事件~現在〉
・精神保健に課題を抱える者も市町村の相談支援の対象に
・人権に配慮した精神科の入院制度
・適切な精神科医療を実施するための制度
・自傷他害の恐れのある状態の人を医療につなげる
・緊急入院が必要なのに拒否する患者さんへの対応
・都道府県における精神保健福祉の中核機関
・適切な医療や保護がなされているかを審査
・各種支援を受けるための証明書
・精神科病院での虐待防止のための取り組みを推進
COLUMN|依存症問題は「隣の家の話」ではありません
第2章 精神科の対象とは?
・そもそも精神疾患って何?
・DSMとICDは何が違う?
・精神科と神経内科、心療内科はどう違う?
・成長過程で見えてくるつまずきの総称
・統合失調症は脳と心の統合機能の障害
・「落ち込む」「やる気が出ない」はうつ病のサイン?
・躁とうつの状態を繰り返す双極性障害
・100人に1人がかかるパニック障害
・おかしいと思っても止められない強迫性障害
・PTSDの苦しみは千差万別
・摂食障害は食行動を通じた心の叫び
・神経系に生じた異常はもとに戻らない
・医療領域以外の支援が欠かせない高次脳機能障害
・認知症のタイプや進行度により症状は異なる
・人との関わりで問題を抱えやすいパーソナリティ障害
・「疾患」ではないが、不随する不調には医療が必要
・いつ生じるかわからない発作との付き合い方が重要
COLUMN|医療事務スタッフとの連携は欠かせない
第3章 精神科に関わる専門職
・様々な専門職と連携して治療にあたる司令塔
・患者さんの心に寄り添う精神科看護師
・地域生活をサポートし、疾病・再発の予防にも尽力
・精神科医療と社会のパイプ役
・心の安定を支える専門性の高い心理資格
・心と身体のリハビリテーションで患者さんをサポート
・服薬指導で患者や家族をサポートする薬物治療の要
・食事を通じて患者さんの心身をケア
COLUMN|心理士・師は実際にどんな風に対応しているの?
第4章 精神疾患の治療法
・薬物療法は精神疾患で最初に行われる治療法
・社会生活機能の訓練を行う精神科デイケア
・社会生活で必要なスキルを獲得するトレーニング
・無意識に着目し治療を進める心理療法
・思考を受け入れ自分らしい人生を送るために
・家族を一つのシステムとして捉える心理療法
・あるがままの姿勢を獲得していく日本独自の心理療法
・その人の能力の状態を知って生活に生かす
・その人のパーソナリティを捉えて治療に生かす
・心理療法の効果とそのエビデンスの確認方法
COLUMN|改善が難しい疾病医に対する治療法
第5章 入院・医療制度の実際
・精神科に入院する際に必ず行われる「告知」
・精神科病院への入院の中で最も基本的な形態
・医療保護入院では、「家族等」の同意が必要
・医療保護入院の入院期間に上限が定められた
・退院後のことを入院時から考えるシステム
・入院が長期化した場合に退院支援に向けた会議を開催
・緊急な医療を必要とした時の相談・受診システム
・自傷他害の恐れのある場合に知事の命令で行われる入院
・入院しても面会や電話は自由にできる?
・入院の医療費は手続きによって減額可能
・患者さんの回復と社会復帰を目指して専門職が協働
・「退院」だけではなく、「退院に至る過程」が大事
・再発を防ぎ社会生活を続けるための継続的ケア
・心神喪失及び心神耗弱により罪を犯した人への司法精神医療
COLUMN|専門職が質の高い支援を継承し続けるために
第6章 働く人のための精神保健福祉
・職場でのメンタルヘルスへの取り組みが求められる時代
・自身のメンタルヘルスの状況がわかる
・社員の悩みの解決を会社全体の利益につなげる
・社員の身体的・精神的健康を支援する医師
・社内に相談できる仕組みがない場合はどうする?
・病気やケガで働けない場合にもらえるお金
・精神疾患も労災認定される可能性がある
・休職中の過ごし方や、復職に向けた取り組みとは?
・部下の調子が悪い時、上司はどう対応する?
・復職するまでと、復職してからの社員へのサポート
・障害者雇用枠で就業するという選択
COLUMN|短時間労働の法定雇用率の算定見直しで広がる雇用機会
第7章 日常生活で活用できる支援制度
・障害により生活や仕事に制限を受けた場合の年金制度
・精神障害者保健福祉手帳で受けられる様々なサービス
・社会復帰に向けた様々なサービスを規定した法律
・家以外の居場所が欲しい時には?
・「また働きたい」と思った時に受けられる支援は?
・地域生活で困った時には社会福祉協議会へ
・急な出費など、お金の問題に対応する制度
・生活保護はセーフティネットとして大事な制度
・大事な財産を守るための制度
・同じような体験をした人たちとの関わりで得られること
COLUMN|精神障害にも対応した地域包括ケアシステムを目指して