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図解入門 最新 戦車がよ~くわかる本

著:あかぎひろゆき
監:かのよしのり

紙版

内容紹介

ロシアのウクライナ侵攻では、「陸戦の王者」といわれる戦車が反転攻勢の鍵を握っているといわれ、欧米諸国は戦車の支援を継続して行っています。そこで本書では戦車の基本的な構造から搭乗員を守る防護力、反転攻勢の鍵となる火力や機動力、さらには戦車の戦術・運用などについて、豊富な図やカラー写真とともに解説していきます。

目次

第1章 戦車とはなにか
 1-1 戦車とはなにか
 1-2 戦車に求められるもの
 1-3 戦車という呼称 ~国により、言語によりさまざま~
 1-4 戦車の形式番号・名称 ~人名や動物名など、愛称をつけることも~
 1-5 戦車の分類 -大きさと重量による分類-
 1-6 戦車の分類 -任務・用途による分類-

第2章 戦車の歴史
 2-1 戦車の歴史(1) -古代の戦車-
 2-2 戦車の歴史(2) -第一次世界大戦の戦車-
 2-3 戦車の歴史(3) -戦間期の戦車-
 2-4 第二次世界大戦の戦車
 2-5 第二次世界大戦後の戦車 -第1世代-
 2-6 第二次世界大戦後の戦車 -第2世代-
 2-7 第二次世界大戦後の戦車 -第3世代-
 2-8 第二次世界大戦後の戦車 -第3.5世代-
 Column 出現間近? 登場なるか、第4世代の戦車

第3章 戦車の火力
 3-1 戦車砲(施条砲と滑腔砲)
 3-2 戦車砲の口径と砲身の付属部品
 3-3 閉鎖機および自動装填装置
 3-4 車載機関銃およびRWS
 3-5 射撃統制装置および照準装置、視察装置
 3-6 戦車砲のボアサイトと弾道学
 3-7 戦車砲の砲身命数とエロージョン(点蝕・焼蝕)
 3-8 戦車の弾薬 ~種類と構造~
 3-9 運動エネルギー弾と化学エネルギー弾 ~メカニズムと作用~
 3-10 その他の弾薬 ~劣化ウラン弾から狭窄弾まで~

第4章 戦車の防護力
 4-1 傾斜装甲と避弾経始
 4-2 中空装甲と複合装甲
 4-3 爆発反応装甲(リアクティブ・アーマー)
 4-4 ケブラー内張装甲とスラット装甲(ケージ装甲)
 4-5 戦車用装甲板の材質と加工方法
 4-6 弾薬庫防爆扉とブローオフ・パネル
 4-7 発煙弾発射機とレーザー検知器
 4-8 アクティブ防御システム(APS)
 4-9 IED(即席爆発装置)探知システム
 4-10 CBARN防護システム
 4-11 びっくり箱現象と旧ソ連系列の戦車
 4-11 対戦車地雷の処理および作動方式(その1)
 4-11 対戦車地雷の処理及び作動方式(その2)

第5章 戦車の機動力
 5-1 戦車の機動力、その指標① ~登坂力・超堤力・超壕力~
 5-2 戦車の機動力、その指標② ~加速力、出力重量比~
 5-3 履帯(キャタピラ)および転輪、起動輪、誘導輪
 5-4 懸架装置(サスペンション)
 5-5 戦車のエンジン ~現代の主流はディーゼル・エンジン~
 5-6 戦車の駆動方式と変速機
 5-7 戦車の変速機 ~昔はMT(手動変速)、今はAT(自動変速)~
 5-8 操縦席および操縦装置
 5-9 戦車の信地旋回と超信地旋回
 5-10 戦車のブレーキと操向装置(ステアリング機構)
 5-11 潜水渡渉装置 ~シュノーケルおよびカニング・タワー~
 Column 戦車に乗り込むだけでひと苦労! 戦車への乗車要領

第6章 戦車の指揮通信力
 6-1 車載無線機と車内通話装置
 6-2 戦術ネットワーク用コンピュータと戦術データリンク・システム
 6-3 味方識別装置(SIFまたはIFF)
 6-4 電子妨害装置および電子戦システム
 6-5 その他、戦車の諸装置と外部装備品
 Column 英軍の戦闘車両用給湯器と戦車用トイレ

第7章 戦車の運用・戦術
 7-1 各種地形に応じた機動
 7-2 夜間における機動
 7-3 戦略機動・戦術機動・接敵機動の違い
 7-4 ミル公式による距離の判定および視察・隠蔽・稜線射撃
 7-5 戦車砲の照準・射弾の観測と修正射・偏差射撃
 7-6 戦車砲による間接照準射撃
 7-7 車載機関銃による制圧射撃・対空射撃
 7-8 戦車の天敵、攻撃ヘリコプターと無人攻撃機および市販ドローン
 7-9 戦車小隊の射撃要領 ~火力の配分と射法~
 7-10 攻撃と防御(その1) ~戦車小隊の戦闘隊形と行進間射撃の要領~
 7-11 攻撃と防御(その2) ~戦車小隊の交互躍進~
 7-12 攻撃と防御その3~防御戦闘の例:一般的な陣地防御から機動防御まで~
 7-13 機甲兵科の位置づけと戦車部隊の編制(その1)
 7-14 機甲兵科の位置づけと戦車部隊の編制(その2)
 7-15 戦車の市街地戦闘と対ゲリラ・コマンドゥ戦闘

第8章 戦車の兵站
 8-1 燃料油脂の補給
 8-2 弾薬の補給
 8-3 部品および資器材の補給
 8-4 糧食および飲料水の補給
 8-5 操縦および射撃訓練
 8-6 整備訓練
 Column 音も光も電波もだすな! 戦車に要求されるステルス性とは?

著者略歴

著:あかぎひろゆき
昭和60年、陸上自衛隊第5普通科連隊に入隊。新隊員前期教育課程を受ける。東北方面航空隊にて新隊員後期教育課程、その後、東北方面飛行隊に配属。以後、武器補給処航空部、補給統制本部航空部、関東補給処航空部に勤務、平成15年に腰痛のため、2等陸曹で依願退職。第31普通科連隊、東部方面後方支援隊第302弾薬中隊の即応予備自衛官としても勤務しつつ、執筆活動を行う。現在は、即応予備自衛官を定年となり、ただの予備自衛官。著書に『陸上自衛隊戦車戦術マニュアル』『幻の日本陸軍中戦車 チト+チヌ/チリマニアックス』(秀和システム)、『戦車男(マン)』(光人社)、電子書籍で『世界の最強特殊部隊Top45』(ユナイテッドブックス)、『兵器の常識・非常識』(パンダパブリッシング)、共著に『世界最強兵器Top135』(遊タイム出版)、『歩兵装備完全ファイル』(笠倉出版社)などがある。
監:かのよしのり
1950年生まれ。自衛隊霞ヶ浦航空学校出身。北部方面隊勤務後、武器補給処技術課研究班勤務。2004年定年退官。著書は『鉄砲撃って100!』『スナイパー入門』(光人社)、『銃の科学』『狙撃の科学』『重火器の科学』『拳銃の科学』『ミサイルの科学』(SBクリエイティブ)、『自衛隊89式小銃』(並木書房)、『自衛隊vs中国軍』(宝島社)など多数。

ISBN:9784798070247
出版社:秀和システム
判型:A5
ページ数:200ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2023年07月
発売日:2023年07月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TTM