出版書誌データベース

クリエイターに向け、ネット上で遭遇する権利トラブルの解決方法を教える本です。
作品を無断利用されたなどのトラブル時の解決手段を、著者の経験を元に紹介していきます。そういったトラブルにあった、あるいはいざその状況になった時どうすればよいか知りたい人向けです。
シンプルな当事者間の話し合いから順に、様々な法律を元にした解決策、最後は裁判（簡易裁判所での本人訴訟）の方法まで、細かく説明します。どの様に行動すればよいのか、フローチャート図を元に順に説明しますので、具体的かつ実践的な内容となっています。

第1章 情報収集
　01 無断転載画像の探し方
　02 無断転載されたウェブサイトの種類を調べる
　03 著作権侵害かどうかを見極める
　04 著作権侵害の証拠を収集・保存する

第2章 著作権侵害された後の対応
　01 権利侵害にどう対処するか考える
　02 損害賠償を請求できる金額を見積もる
　03 トラブル対応にかかるコストを考える
　04 頼れる法律の専門家を探す
　05 弁護士など著作権に詳しい専門家の探し方

第3章 交渉相手の特定
　01 侵害者の責任主体を特定する
　02 開示請求手続ができるプロバイダの種類を知る
　03 発信者情報開示請求のフローを知る
　04 発信者情報を任意で開示請求するか？ 裁判手続で開示請求するかの分岐点
　05 ドメイン名からプロバイダを特定する
　06 発信者情報開示請求書の書き方
　07 プロバイダから回答が届いた後の対応
　08 ドメイン管理業者への開示請求を試みる

第4章 特定した相手と交渉する
　01 ウェブサイトやブログに無断転載された画像を削除させる
　02 SNSに無断転載された画像を削除させる
　03 損害賠償請求の交渉準備に入る
　04 相手にメールで通知する
　05 簡易書留などで通知書を送る
　06 相手から返答が来た（支払の意思有り）
　07 相手から返答が来た（支払の意思無し・争う意思有り）
　08 相手から返答が来ない時
　09 内容証明郵便で最終警告する
　10 内容証明郵便を作成して郵便局に出す
　11 内容証明郵便を出した後の対応

第5章 裁判
　01 著作権トラブルにおける裁判の特徴
　02 裁判所がどんな場所か知る
　03 簡易裁判所と地方裁判所の違いを知る
　04 裁判を起こすかどうかの判断基準
　05 本人訴訟をするか弁護士等を立てるか考える
　06 簡易裁判所でできる手続きを比較・検討する
　07 著作権トラブルは少額訴訟 OR 通常訴訟どっちがおすすめ？
　08 訴状を提出する裁判所を選ぶ
　09 裁判例などを参考に請求金額を決める
　10 裁判に必要な印紙・切手・書類を用意する
　11 訴状作成方法（ひな型）
　12 訴状の作成方法（ワード）
　13 証拠資料の揃え方と証拠説明書の作り方
　14 裁判所に訴状を提出する
　15 訴状提出後の対応と被告からの答弁書を待つ
　16 和解か判決か？予め方針を考えておく
　17 裁判当日の準備・裁判所に向かう
　18 第1回口頭弁論で被告の対応を見る
　19 相手が争ってきたら準備書面で反論する
　20 訴訟が終わった後の対応を考える
　参考 裁判手続で発信者情報を開示させる