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AIが神になる日

シンギュラリティーが人類を救う

著:松本 徹三

紙版

内容紹介

村上憲郎(前Google日本法人代表取締役)
「今後AIについて何かを語るとき、この本が提起する諸論点を無視しては語れなくなると思う。」

夏野剛(慶應大学特別招聘教授)
「AIの真髄を理解したい人、正しく理解すべき人、これらすべての人にとって必読の書。」

高木友博(明治大学理工学部教授)
「ここまで広範な分野を深く理解し、縦横無尽かつ明瞭に語れる人を私は過去に見たことがない。」


コンピューター技術の発展型であるAIと、その究極の姿であるシンギュラリティーは、人類に何をもたらすか?

AIが次世代のAIを自ら作り出すことにより能力が加速度的に向上して、ついに「シンギュラリティー」が実現する時期が近づきつつある。これは、想像を絶するほどの凄まじい変革を人間社会にもたらすだろう。
産業革命は、人間の肉体的な限界を破って人間社会の在り方を変えた。コンピューターは、人間の頭脳の一部の機能を拡大して、第二の産業革命を起こしつつある。しかし、AIの究極の姿であるシンギュラリティーは、人間の頭脳のほとんどすべての機能を複製、拡大して、まったく新しい世界を創り出す潜在力を秘めている。
本書は、こうした認識をベースに、著者の豊かな知見を通して、人間が行ってきた技術革新とは何か、人間とは何か、人間が信じてきた神(宗教)とは何かを考察し、今後人間がどのようにAIに向かい合うべきかを提示する。


~本書の予言~

・シンギュラリティー到達後、AIは人間の手の届かないものとなり、人類の新しい神として、人類がかかえているあらゆる難問を解決するだろう。(そのような方向に持っていかねば、人類は自らの愚かさのために、必ず自らを破滅させてしまう。)
・かつて多く人が夢想したものの、現実には正反対のものになってしまった「共産主義の理想社会」が、シンギュラリティーによって実現され、人類は、真の意味での「人間らしい自由な生き方」を享受できるようになるだろう。

目次

第一章 シンギュラリティーに向かうAI

AIとは何か?
シンギュラリティーとは何か?
人間の脳の働き
AIとロボット
AIのこれからの姿
人間はAIとどう向き合うべきか?
シンギュラリティー到達後の世界

第二章 人間と「神」

人間は太古の昔から神を信じた
変貌した宗教
世界の四大宗教
無神論の系譜
カルトの病理
社会規範としての宗教
AIは神になるのか?

第三章 すべての「人間的なもの」

AIと人間の違い
「愛」とは何か? 「憎しみ」とは何か?
人間を衝き動かす「欲望」
「意志」はどのようにして生まれるか?
「正義」という「価値観」がもたらす「信念」
「価値観」について、もう少し考えてみる
主観と客観の両面から「意識」について考える


第四章 AIと向き合う哲学

人は、実はいつも「哲学」している
「人間的である」とはどういうことか?
人間は「科学」の領域からはしだいに退出するしかない
人間に最後まで残る領域は「哲学」と「芸術」
AIは「神」になってもいいが、絶対に「悪魔」にしてはならない
AIが統治する世界
これからどう生きるべきか ? BSの時代
誰がそれを主導するのか?
これからどう生きるべきか ? ASの時代

著者略歴

著:松本 徹三
(株)ジャパン・リンク代表取締役社長、ソフトバンク(株)シニア・アドバイザー。伊藤忠(米国会社SVP、東京本社通信事業部長等)、クアルコム(日本法人社長、米国本社SVP)、ソフトバンクモバイル(取締役副社長)等で55年にわたり第一線の仕事をこなし、現在もなお、コンサルタントとして世界を舞台に活躍中。

ISBN:9784797393064
出版社:SBクリエイティブ
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2017年07月
発売日:2017年07月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UD