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司法の法社会学Ⅱ

統治の中の司法の動態

著:佐藤 岩夫

紙版

内容紹介

◆近年大きく変化してきた状況に対応して、現代日本の司法制度がその任務を果たしているか、実証的・経験科学的に考察—第Ⅰ巻、第Ⅱ巻同時刊行!◆
法社会学の視角と方法を用いて、2000年代初頭に大きな改革が実施された現代日本の司法制度の実態・機能および課題を、実証的・経験科学的に明らかにする。第Ⅱ巻では、日本の社会・経済が直面するグローバル化や現代のガバナンス改革などの動きを念頭に、違憲審査制や司法制度改革など、司法制度をめぐる諸問題を論じる。

目次

『司法の法社会学Ⅱ — 統治の中の司法の動態』

 佐藤岩夫(東京大学社会科学研究所教授)著


【目 次】

◆ Ⅵ 違憲審査制の動態

第14章 違憲審査制と内閣法制局 ― 比較法社会学的考察
第15章 内閣法制局と最高裁判所の現在 ―「統治=執政」の法的統制のゆくえ
第16章 「政治の司法化」とガバナンス

◆ Ⅶ 司法制度改革への視点

第17章 裁判官の独立と法曹一元 ― 戦後司法の歴史的文脈の中で考える
 補論 〔書評〕J・M・ラムザイヤー& E・B・ラスムセン『司法の独立を測定する ― 日本の司法の政治経済学』
第18章 司法の〈統一性〉と〈非統一性(Uneinheitlichkeit)〉 ― 日独裁判所の司法観の比較
第19章 裁判官の「多様化・多元化」を支える「独立と自治」
第20章 「公共性の空間」と司法
第21章 政治的公論における〈司法の不在〉をめぐって
第22章 司法制度改革の意義と課題 ― 司法制度改革審議会最終意見書をめぐって

◆ Ⅷ 変動期の弁護士

第23章 変動期の日本の弁護士
第24章 弁護士人口の拡大と依頼者層 ― 世界の動向と日本

◆ Ⅸ 司法統計

第25章 19世紀ヨーロッパと近代司法統計の発展
第26章 〔翻訳〕クリスチャン・ヴォルシュレーガー「民事訴訟の比較歴史分析 ― 司法統計から見た日本の法文化」

著者略歴

著:佐藤 岩夫
東京大学社会科学研究所教授

ISBN:9784797286991
出版社:信山社出版
判型:A5変
ページ数:320ページ
定価:6800円(本体)
発行年月日:2022年08月
発売日:2022年08月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNAA