法と文化の制度史 創刊第1号
編:山内 進
編:岩谷 十郎
他著:大隈 宏
内容紹介
◆世界を深く知るための新しい法制史の創造 ― 新シリーズ創刊!◆
変容する法と制度の多様で多彩な歴史を、規範の観点から、専門的・学際的に追究する。既存の学会誌の枠内には収まらない新しい法制度の創造を目指す。創刊第1号は特集「歴史と制度のなかの国際法」として4論攷(山内、大隅、幡新、遠藤)に加え研究余滴(足羽)を掲載。他に論説(鈴木)、査読論文(勝又)、書評(藤本)を収録。
目次
『法と文化の制度史創刊第1号』
山内 進・岩谷十郎 責任編集
【目 次】
創刊のことば(山内進,岩谷十郎)
はしがき
◇特集 歴史と制度のなかの国際法◇
1 法制史としての国際法史の可能性〔山内 進〕
はじめに
Ⅰ 国際法の歴史としての国際法史
Ⅱ 法制史としての国際法史―その可能性と成果1
Ⅲ 法制史としての国際法史―その可能性と成果2
Ⅳ 結 び
2 マインドセットvis-à-vis ヒストリオグラフィー―国際社会論・再訪〔大隈 宏〕
3 国際社会の構成国の要件についての比較法史的考察〔幡新大実〕
Ⅰ 序(76)
Ⅱ イギリス外交実務と国際法
Ⅲ 日本における治外法権の撤廃
Ⅳ 日本の関税自主権の回復
Ⅴ 中国における治外法権の撤廃
おわりに
4 フーゴー・プロイスの国際法論〔遠藤泰弘〕
はじめに
Ⅰ 「国際法の新しいハンドブック」(1885年)
Ⅱ 「経済生活に貢献する国際法」(1891年)
Ⅲ 「国際法と国民戦争」(1916年)
むすびに代えて
〈研究余滴〉
5 人が作った法と,そうではない法と―現代仏教の諸相〔足羽與志子〕
【論説】
1 近世プロイセン軍の軍事条章〔鈴木直志〕
Ⅰ 条章状から軍事条章へ
Ⅱ プロイセン軍の軍事条章
Ⅲ 処罰の実態
おわりに
〈査読論文〉
2 「ザクセン訴訟手続」の形成と差異文献―命令不服従を一例に〔勝又 崇〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ ザクセンシュピーゲル法文
Ⅲ 学説の展開
Ⅳ 結論と展望
【書 評】
アンドレア・ミュンクス/野村秀敏 訳『当事者宣誓から当事者尋問へ―民事訴訟の歴史の一断面』(信山社,2020年)〔藤本幸二〕
ISBN:9784797279818
。出版社:信山社出版
。判型:菊判変
。ページ数:232ページ
。定価:3400円(本体)
。発行年月日:2022年09月
。発売日:2022年10月13日。