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学術選書 124

国際私法の深化と発展

著:山内 惟介

紙版

内容紹介

諸国家間にまたがる私法的問題の数々に対し、いかなる解決の道筋が有り得るか、広く、新しい視座から考察。原論的な検討をする第1章から、精緻に各論を検討する第2~4章、総論的な第5~7章の構成とまとめ、読みやすく構成。ドイツ法や他の法分野との比較など、国際私法学において伝統的研究領域からの<深化と発展>の契機を提供する待望の書。

目次

はしがき

◆第一章◆ 気候変動の顧慮――地球社会の法律学――
  一 はじめに
  二 国際私法の現状と課題
  三 要約と展望

◆第二章◆ 子奪取事件法務官意見書――インガ・リナウ事件――
  一 はじめに
  二 事案の概要
  三 提示された論点
  四 法務官意見書
  五 結びに代えて

◆第三章◆ ドイツ立法過程の一局面――法人属人法――
  一 はじめに
  二 ヴエッツラー提案
  三 結びに代えて

◆第四章◆ 国内裁判例に対する評価――法人属人法と法人格否認――
  一 はじめに
  二 裁判例の動向とその評価
  三 ま と め

◆第五章◆ 憲法との対話――外国法の位置付け――
  一 問題の所在
  二 外国法の適用根拠およびその解釈
  三 準拠外国実質法上の価値評価と法廷地法上のそれとの調整
  四 裁判例および学説
  五 若干の検討
  六 結びに代えて

◆第六章◆ 外国公序条項の適用――準拠法決定過程の間隙――
  一 はじめに
  二 ドイツ法における論議
  三 ローレンツ教授の主張
  四 ローレンツ教授の主張に対する評価
  五 結びに代えて

◆第七章◆ 刑法との対話――適用法規性の有無――
  一 はじめに
  二 刑法第一編第一章の諸規定――牴触法上の一方主義
  三 実質規定と牴触規定
  四 結びに代えて

初出・原題一覧(巻末)
事項・人名索引(巻末)

著者略歴

著:山内 惟介
1946年香川県仲多度津郡(現、琴平市)生まれ、1971年3月中央大学法学部卒業、1973年3月中央大学大学院法学研究科民事法専攻修士課程修了、1973年4月東京大学法学部助手、1977年4月中央大学法学部専任講師、1978年4月中央大学法学部助教授、1984年4月中央大学法学部教授、2002年7月法学博士号取得。

ISBN:9784797260946
出版社:信山社
判型:A5変
ページ数:368ページ
定価:7800円(本体)
発行年月日:2016年02月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LB