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新ブリッジブック国際取引法入門

著:井原 宏

紙版

内容紹介

◆これからの国際ビジネスのために必須の知識を総合的に習得できる ― 活発な国際取引のための法知識◆
従来、入門書があまりなかった国際取引法の世界をコンパクトな1冊に凝縮。対象領域が幅広く、かつ先端分野であるが、分かり易く8つの章に分け、物品売買契約、コーポレートガバナンス、コンプライアンス、技術ライセンス、事業提携、ジョイントベンチャー、買収、紛争解決を分かりやすく解説。企業法務・企画・事業・海外部門の実務家、学生に好適の1冊。

目次

 『新ブリッジブック国際取引法入門(新ブリッジブックシリーズ)』

  井原 宏(国際取引法学会理事・名誉会長) 著

【目 次】

・はしがき

◆第1章 国際物品売買契約

1 契約の総則
(1)対象範囲
(2)当事者間の基本的契約関係
(3)契約の解釈
2 契約の成立
(1)契約の申込
(2)申込の承諾
3 契約の内容
(1)履行の質など
(2)買主の権利
4 価  格
5 その他の当事者の義務
6 契約の履行・不履行
(1)履行期・履行地
(2)契約の不履行一般
(3)履行請求権
7 契約の解除
(1)契約を解除する権利
(2)履行期前の不履行と適切な履行の相当な保証
(3)解除の一般的効果と原状回復
8 損害賠償
(1)損害賠償請求権
(2)損害賠償請求の要件と証明
(3)被害当事者の損害軽減義務

◆第2章 コーポレートガバナンス・システムの構築

1 アメリカ型コーポレートガバナンス
2 日本型コーポレートガバナンス
3 コーポレートガバナンス形態の強化
(1)社外取締役の活用
(2)取締役会会長とCEOの分離
(3)内部監査・検査部門の機能
4 企業情報の開示規制
5 情報開示によるコーポレートガバナンス
6 マネジメントの説明責任
7 グローバル企業のガバナンス・システム

◆第3章 コンプライアンス・システムの構築

1 コンプライアンス・プログラム
(1)コンプライアンス・プログラムの目的
(2)コンプライアンス・プログラムの内容
(3)プログラムの実施
2 内部通報制度
(1)違反者への対応
(2)プログラムの見直し
3 コンプライアンス・システムの整備・強化
(1)経営ポリシーとコンプライアンス
(2)コンプライアンスの実効性
(3)内部双方向監視システム
(4)法務・コンプライアンス部門の機能

◆第4章 国際技術ライセンス

1 国際技術ライセンス契約の機能と形態
(1)国際技術ライセンスの機能
(2)国際技術ライセンス契約の形態
2 国際技術ライセンス契約の基本的構造
(1)ライセンス契約における前文・定義
(2)ライセンスの許諾
(3)許諾の対価
(4)技術情報の提供と技術指導
(5)ライセンス関係の解消
3 ライセンサーの義務
(1)許諾技術の保証
(2)許諾特許権の強制
(3)第三者による許諾特許権の侵害
4 ライセンシーの義務
(1)改良技術のグラントバック
(2)独占的ライセンシーの最善努力義務
5 アメリカ反トラスト法による規制
(1)アメリカ反トラスト法による一般的評価
(2)合理の原則に基づく当局のライセンス契約の評価に関する一般原則
(3)一般原則の適用

◆第5章 国際事業提携

1 国際事業提携のフレームワーク
2 事業提携の形態
3 事業提携の法的関係による形態
(1)純粋の契約関係に基づく提携
(2)少数資本参加を伴う提携
(3)パートナーシップ型ジョイントベンチャーによる提携
(4)コーポレート型ジョイントベンチャーによる提携
4 国際事業提携契約の基本的構造
(1)提携パートナーの選択
(2)提携事業の運営
(3)提携関係における紛争
(4)事業形態の選択
(5)単一提携か複合提携かの選択
(6)環境の変化と事業形態
5 提携関係の解消
(1)提携関係の解消
(2)提携関係の強化
6 提携関係の発展
(1)新しいパートナーの参加
(2)一方のパートナーの撤退と新しいパートナーの参加
(3)相手方パートナーの全持株買取りによる子会社化

◆第6章 国際ジョイントベンチャー

1 国際ジョイントベンチャーのフレームワーク
2 ジョイントベンチャーの事業形態
(1)パートナーシップ型ジョイントベンチャーとコーポレート型ジョイントベンチャー
(2)国際合弁会社の類型
3 コーポレート型国際ジョイントベンチャー契約の基本的構造
(1)新会社の設立
(2)株式譲渡制限
(3)経営管理機構
(4)経理ポリシー
(5)雇用ポリシー
(6)共同事業者の援助義務
(7)ジョイントベンチャー関係の解消
4 合弁会社の経営管理機構
(1)マネジメントの任免
(2)マネジメント間の権限配分
5 アメリカ反トラスト法による規制
(1)競争者間契約を評価するための一般原則
(2)競争間契約を評価するための分析フレームワーク
(3)反トラスト安全圏

◆第7章 国際買収

1 国際買収のフレームワーク
2 国際買収の形態
(1)交渉による買収と敵対的買収
(2)合  併
(3)株式買収
(4)資産買収
3 国際買収のプロセス
(1)国際買収の一般的プロセス
(2)投資銀行
(3)秘密保持契約
(4)レター・オブ・インテント
4 国際買収契約の基本的構造
(1)譲渡価額の合意
(2)クロージング
(3)表明保証
(4)誓  約
(5)環境責任
(6)補償・免責
(7)解  除
5 買収におけるデューディリジェンス
(1)デューディリジェンスの目的
(2)デューディリジェンスの方法と時期
(3)デューディリジェンスの対象
6 買収後の統合
(1)統合の基本的プロセス
(2)機能統合プロセス
(3)人材基盤・ガバナンス統合
7 アメリカ反トラスト法による規制
8 2010年水平的合併ガイドライン
(1)反競争的効果の証拠
(2)対象顧客および価格差別
(3)市場の画定
(4)地理的市場の画定
(5)市場参加者、マーケットシェアおよび市場集中
(6)一方的効果
(7)協調効果
(8)強力な買手
(9)参  入
(10)効率性
(11)破綻および退出する資産
(12)競争する買手の合併
(13)部分的買収
9 2020年垂直的合併ガイドライン
(1)反競争的効果の証拠
(2)市場画定、関係製品、マーケットシェアおよび集中
(3)一方的効果
(4)協調効果
(5)競争促進的効果

◆第8章 国際取引における紛争解決

1 国際仲裁
(1)仲裁による紛争解決
(2)仲裁手続
2 国際訴訟
(1)準拠法の選択
(2)国際裁判管轄
(3)外国判決の承認と執行
(4)訴訟対策

著者略歴

著:井原 宏
国際取引法学会理事・名誉会長

ISBN:9784797229455
出版社:信山社出版
判型:4-6変
ページ数:256ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2023年12月
発売日:2023年12月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LBG