目 次
まえがき 3
第1章 序 論 ……………………………………………… 9
誰がそんなに幸運なのか? ……………………………… 11
反出生主義と出生を促進する偏見 ……………………… 16
本書の概要 ……………………………………………… 22
読者への指針 …………………………………………… 25
第2章 存在してしまうことが常に害悪である理由…… 27
存在してしまうことが害悪であるということがあり得るか?… 27
生きる価値のある人生と生きる価値のない人生 28
始める価値のある人生と続ける価値のある人生 31
存在してしまうことが常に害悪である理由 ………………… 37
快楽と苦痛の非対称性 38
別の非対称性 57
存在していることを悔いないことに逆らって 65
第3章 存在してしまうことがどれほど悪いのか?…… 67
人生の良さと悪さの差が人生の質にはならない理由 ……… 68
何故人生の質の自己判断は信頼できないのか ……………… 71
人生の質に関する三つの見解と
三つの見解どれをとっても人生はうまくいかない理由 ……… 75
快楽説 76
欲求充足説 79
客観的リスト説 87
三つの見解についてのまとめ 93
苦痛の世界 ………………………………………………… 95
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第4章 子どもを持つということ:反出生的見解 ……… 99
子作り …………………………………………………… 99
子作りの義務はない 99
子どもを作ってはいけないという義務はあるのか? 101
子どもを作る自由 ………………………………………… 108
子どもを作る権利とされているものを理解する 108
子どもを作る権利を自律性に根拠付ける 109
子どもを作る権利を無益さに根拠付ける 111
子どもを作る権利を意見の相違があるということに根拠付ける 112
子どもを作る権利を妥当な意見の相違に根拠付ける 114
障碍とロングフルライフ(望まずに生まれた命)………… 119
非同一性問題およびそれとは別の障碍者の権利からの反論 119
「障碍は社会に作られたものだ」という議論 121
「表出主義者」の議論 122
障碍者の権利に関する議論に対して答える 123
ロングフルライフ(望まずに生まれた命) 127
生殖補助と人工生殖 ……………………………………… 129
生殖倫理と性倫理 130
誕生の悲劇と婦人科学(gynaecology)の道徳 133
将来生まれてくる人間を単なる手段として考えること …… 133
第5章 妊娠中絶:「妊娠中絶賛成派」の見解 ………… 137
四種類の利害〔interest〕 ………………………………… 139
どの利害が道徳に関係するのか? ………………………… 144
いつから意識が生じ始めるのか? ………………………… 148
存在し続けることへの利害 ………………………………… 152
黄金律 …………………………………………………… 156
「私たちと同じような未来」 ……………………………… 159
結 論 …………………………………………………… 164
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第6章 人口と絶滅 ……………………………………… 167
人口過剰 ………………………………………………… 169
人口に関する道徳理論に潜む問題を解決する …………… 172
パーフィットの人口問題 172
反出生主義が理論X に適合する理由 176
契約主義 182
段階的絶滅 ……………………………………………… 186
人口減少がQOL を減少させる場合 186
人口をゼロまで減らす 190
絶 滅 …………………………………………………… 197
絶滅への二つの手段 199
絶滅に関する三つの問題 200
第7章 結 論 …………………………………………… 205
反直観的であるという反論に反論する …………………… 205
楽観主義者への応答 ……………………………………… 211
死と自殺 …………………………………………………… 215
宗教的見解 ………………………………………………… 224
人間嫌いと人間好き ……………………………………… 226
訳 注 229
文献表 231
訳者あとがき 239
新訂版 訳者あとがき 245
索 引 247