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つむじまがりの神経科学講義

著:小倉 明彦

紙版

内容紹介

神経科学は脳や神経のしくみを細胞・分子レベルで解明する学問。神経科学を通じて、人間の学習、行動、意思決定、感情、認知、記憶などを、科学的根拠に基づいて理解することができる。難解でとっつきにくいとされるこの分野の魅力と謎を、第一人者でありながら“つむじまがり”な著者が解説! 認知症のメカニズムやPTSDなど記憶障害についての最新研究も盛り込んだ、超絶エンタメ講義。

世界的快挙!?
阪大つむじまがり名誉教授が
神経科学のエンタメ化に成功!!
── 仲野徹(病理学教授)

「開き直るようで恐縮ですが、神経科学の一部しか語らないこの本にも、読んで役立つことがあります。それは、神経科学研究の現在の到達レベルがわかるということです。……記憶のしくみについて、ここまでわかっているが、ここから先はまだわからない、こんな説があるが、正しいかもしれないし誤りかもしれないという、その解明のレベルは、他の課題についても、ほぼ同じだといえます。」(「まえがき」より)

目次

第1章 神経系とは何か
01 神経系のなりたち/02 神経の興奮/03 神経の伝達/04 神経回路/05 神経系のクセ

第2章 記憶のしくみ
01 記憶の貯蔵/02 神経伝達の可塑性/03 神経回路の可塑性/04 記憶を操作する

第3章 記憶の異常
01 認知症/02 ストレスと記憶障害/03 スーパー記憶/04 細胞移植は記憶障害の解決策になるか

著者略歴

著:小倉 明彦
小倉明彦(おぐら・あきひこ)
大阪大学大学院生命機能研究科脳神経工学講座教授(現在名誉教授)。理学博士。専門は神経生物学(記憶の成立機構についての細胞レベルの解析)。1951年、東京都生まれ。1975年、東京大学理学部生物学科卒業。1977年、同大学院修士課程動物学専攻修了。1977〜1979年、西独(当時)ルール大学生物学部研究員。1980年、三菱化成生命科学研究所研究員。1993年、大阪大学理学部教授。著書に『実況・料理生物学』(大阪大学出版会/文春文庫)、『お皿の上の生物学』(築地書館/角川ソフィア文庫)、共著書に『記憶の細胞生物学』(朝倉書店)、『芸術と脳』(大阪大学出版会)、共訳書に『ニューロンの生物学』(南江堂)など。趣味は、料理でいたずらをすること、自作の漢詩を他人に押しつけること。

ISBN:9784794971760
出版社:晶文社
判型:4-6
ページ数:264ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2020年06月
発売日:2020年06月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD