坐の文明論
人はどのようにすわってきたか
著:矢田部 英正
紙版
内容紹介
文明の起源は身体にあり
わたしたちの文明を物心両面にわたって育んできた「坐」の技法。
いま失われかけているこの身体技法を、世界的・歴史的な視座から再構築する壮大な試み。
坐の形態の世界分布、床坐民族と椅子座民族の身体感覚の違い、
座具が各国の空間様式をいかに形づくったのか、具体的な椅子の製作の裏側にある坐理論のバリエーション、
それとよりよくマッチするための身体技法など、〈人とすわること〉 についてをトータルに考察した、画期的な文明論。
目次
第1章 坐の形態論―世界各地の坐文化
第2章 坐の象徴論―椅子座と床坐の文明
第3章 座の空間論―中国椅子史と日本の受容
第4章 座の様式論―フランス家具の様式と名称
第5章 座の語彙論―椅子の名称とタイポロジー
第6章 坐の技法論―身体が導く椅子デザイン
第7章 坐の文明論―文明とは身体である