韓国文学のオクリモノ
走れ、オヤジ殿
著:キム・エラン
訳:古川 綾子
紙版
内容紹介
臨月の母を捨て出奔した父は、
私の想像の中でひた走る。
今まさに福岡を過ぎ、ボルネオ島を経て、
スフィンクスの左足の甲を回り、
エンパイア・ステート・ビルに立ち寄り、
グアダラマ山脈を越えて、父は走る。
蛍光ピンクのハーフパンツをはいて、
やせ細った毛深い脚で――。
若くして国内の名だたる文学賞を軒並み受賞しているキム・エラン。
韓国日報文学賞を歴代最年少で受賞した表題作や、
第1回大山大学文学賞を受賞した「ノックしない家」など
9編を収載したデビュー作、待望の邦訳。
★ 1980年生まれの著者が若くして文壇を席巻し、同世代から圧倒的な共感を得たデビュー短編集。本国では累計8万部を記録。
★「この本は、こわばった表情で私があなたに送る、最初の微笑みです」――キム・エラン
目次
走れ、オヤジ殿
コンビニへ行く
ホッピング
彼女には眠れない理由がある
永遠の話者
愛の挨拶
海辺でやたらと花火を上げるのは誰だ
紙の魚
ノックしない家
ISBN:9784794969811
。出版社:晶文社
。判型:4-6
。ページ数:276ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2017年12月
。発売日:2017年12月11日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB。