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ソーシャル物理学

「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学

著:アレックス・ペントランド
訳:小林 啓倫
解説:矢野 和男

紙版

内容紹介

人々の生活を、スマホやウエアラブルセンサを使って記録、それを解析し、集団の生産性や創造的成果、意思決定などを大きく改善・向上させる新手法「社会物理学」。その応用範囲は都市の犯罪率の低減、エネルギー利用の効率化、感染症蔓延の阻止、災害復旧、市民の健康向上にまで広がる。ビジネスから都市計画、社会制度設計にまで影響を及ぼす、新しい科学の誕生。

目次

◎我々は、うまくいっている人を真似る「社会的学習」に依存している
◎社会的学習を理解することが、「集合知」を理解し増幅させるカギ
◎市場原理だけでは不十分。規範を守らせる仲間同士の絆が重要
◎自分の友だち同士も、やはり友だち関係にあるコミュニティは強い
◎人々の行動を変革させる「ソーシャルネットワーク・インセンティブ」
◎プライバシーとビッグデータを両立させる「データのニューディール」

著者略歴

著:アレックス・ペントランド
米国MIT メディアラボ起業プログラム所長。MIT ヒューマンダイナミクスラボ所長。ビッグデータの世界的第一人者。2012 年にフォーブス誌の「世界で最も有力なデータサイエンティスト7 人」の1人に選ばれた。邦訳されている著書に『正直シグナル』(みすず書房)がある。
訳:小林 啓倫
株式会社日立コンサルティング 経営コンサルタント。筑波大学大学院卒。システムエンジニアとしてキャリアを積んだ後、2003年に米バブソン大学にてMBAを取得、2005年より現職。著書に『ドローン・ビジネスの衝撃』(朝日新聞出版)、訳書に『シンギュラリティ大学が教える 飛躍する方法』(日経BP)、『ビッグデータテクノロジー完全ガイド』(マイナビ)など。
解説:矢野 和男
株式会社日立製作所中央研究所、主管研究長。1984年早稲田大学物理修士卒。日立製作所入社。1993年単一電子メモリの室温動作に世界で初めて成功。2004年から先行してウエアラブル技術とビッグデータ収集・活用で世界を牽引。論文被引用件数は2500件。特許出願350件。「ハーバードビジネスレビュー」誌に、「Business Microscope(日本語名:ビジネス顕微鏡)」が「歴史に残るウエアラブルデバイス」として紹介されるなど、世界的注目を集める。のべ100万日を超えるデータを使った企業業績向上の研究と心理学や人工知能からナノテクまでの専門性の広さと深さで知られる。博士(工学)。IEEE Fellow。日立返仁会 総務理事。東京工業大学大学院連携教授。文科省情報科学技術委員。2007年Erice Prize、2012年Social Informatics国際学会最優秀論文など国際的な賞を多数受賞。著作に『データの見えざる手』(草思社刊)

ISBN:9784794221551
出版社:草思社
判型:4-6
ページ数:344ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2015年09月
発売日:2015年09月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB