井上円了 その仏教思想
著:竹村牧男
紙版
内容紹介
仏教の復興と探究に一身を捧げた奮闘の軌跡
日本近代の人文学の発展に多大な貢献をなした井上円了。「私立哲学館」を創設し、五千回を超える全国巡講をなした教育者、あるいは西洋哲学を学び、超学際的視座から妖怪学を樹立した思想家というだけではなく、なによりも仏教思想の行く末を真剣に考えぬいた一仏教者であった。その仏教復興への情熱と行動の足跡を丹念にたどり、この偉大な先達が哲学的に究明した仏教思想の全貌をあきらかにする、画期的な円了論の誕生。