出版書誌データベース

本書が紹介するNARM™（Neuro Affective Relational Model；神経・感情・関係性モデル）は、近年の心理学の流れに最新の生理学的知見を融合し，ボトムアップおよびトップダウンのアプローチを統合させた新しい時代の身体的精神療法である。生涯にわたる精神生物学的な症状や対人関係の困難を引き起こす愛着パターンに働きかけることで発達性トラウマに対処する。
本書は，その歴史的背景から，NARM™の原理，技法，実際の臨床場面までを学ぶことのできる包括的な入門書である。

著：ローレンス・ヘラー
発達性トラウマとショックトラウマを統一的にワークするNeuroAffective Relational Model™（NARM）の創始者。彼の研究は，精神力動的アプローチやソマティック・エクスペリエンシングⓇ，およびアイデンティティをワークするうえでの非伝統的な指向性を統合するものである。数カ国語を話し，現在，ヨーロッパからアメリカ合衆国のいたるところでNARMとソマティック・エクスペリエンシングⓇを教えている。

著：アリーン・ラピエール
Neuro Affective Touch研究所の創設者，所長。治療的なタッチと精神療法との統合の教育に特化したNeuroAffective TouchⓇの開発者。臨床家，著述家，アーティスト，およびワークショップのリーダーであり，ウェストロサンゼルスで個人開業している。

監：松本 功
1982年信州大学医学部卒業。精神科医。現在，依存症専門病院「赤城高原ホスピタル」副院長。2011年バベル翻訳大学院卒業。翻訳修士。EMDR Part2修了。東京サイコドラマ協会認定サイコドラマティスト。Somatic ExperiencingⓇ認定プラクティショナー（SEP）。NARM International認定NARM™プラクティショナー。