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介護施設・在宅医療のための「食事状況から導く、薬の飲み方ガイド」

編著:倉田 なおみ

紙版

内容紹介

◆令和2~3年度厚生労働科学研究費補助金(長寿科学政策研究事業)の助成を受け、「嚥下機能低下に伴う服薬困難に対応するためのアルゴリズム等作成のための研究」を実施した編著者らによる書き下ろしです。

◆食事摂食や服薬の状況を選び、嚥下能力に応じた剤形を明確にし、患者や入所者にとって最適な剤形を選択できるアルゴリズムの活用方法をわかりやすく解説しています。

◆嚥下専門医・スタッフのいない施設において、嚥下機能低下の人に対して介護者が迷わずに服薬介助ができるようになることで介助の手間を軽減し、介助される側にとっても薬を安全に服用できることが期待できます。

◆本書では、服薬に関する現状と問題点、摂食嚥下障害のサインやその原因、摂食嚥下機能に応じた食形態、機能の維持・向上の方法、多職種連携による摂食嚥下支援の取り組み等についても解説しています。

目次

本書の目的と役割

アルゴリズムおよび関連ツール


第1章 食事状況から導く薬の剤形(アルゴリズム)

 第1節 摂食嚥下機能低下時の投与方法選択のアルゴリズムの使い方

 第2節 食事状況に合わせた最適な剤形(経口投与の場合)

 第3節 食事状況に合わせた最適な剤形選択(経管投与の場合)-簡易懸濁法について―

 第4節 アルゴリズムをどのように使うか 各職種の対応


第2章 薬から見た、摂食嚥下障害への対応の問題点

 第1節 薬は芸術品! 薬の知らない知識

 第2節 錠剤をつぶすことにより起こる問題点

 第3節 薬の効果に関する留意点・問題点


第3章 服薬に関する現状と問題点

 第1節 高齢者施設における服薬の現状

 第2節 横須賀エリアの摂食嚥下障害時の服薬状況調査

 第3節 摂食嚥下障害時の服薬の現状と問題点

 第4節 口腔内への薬の残留

 第5節 口腔内残留に関する調査報告


第4章 摂食嚥下障害のサイン

 第1節 食事介助で気づく摂食嚥下障害時のサイン

 第2節 医師が気づく摂食嚥下障害のサイン

 第3節 歯科医師が気づく摂食嚥下障害のサイン


第5章 食べる・飲むの基本を理解する

 第1節 摂食嚥下障害の病態と原因

 第2節 口腔状況から見た摂食嚥下障害の原因

 第3節 摂食嚥下障害の評価

 第4節 摂食嚥下障害と合併症


第6章 摂食嚥下機能に応じた食形態

 第1節 嚥下調整食

 第2節 半固形化製剤の投与法

 第3節 食形態と介助方法


第7章 機能維持向上をめざして

 第1節 嚥下訓練

 第2節 口腔ケア


第8章 連携

 第1節 連携シート

 第2節 多職種の連携

 第3節 病院・介護施設での摂食嚥下チームの活動


索引

執筆者一覧

嚥下機能低下に伴う服薬困難に対応するためのアルゴリズム等作成のための研究委員会名簿

査読者一覧

著者略歴

編著:倉田 なおみ
昭和大学薬学部社会健康薬学講座社会薬学部門客員教授

ISBN:9784789470452
出版社:社会保険研究所
判型:A4
ページ数:248ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年05月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MQCL4