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自律と尊重を育む学校

編:工藤 勇一

紙版

内容紹介

教育書として驚異の10万部超え『学校の「当たり前」をやめた。』の工藤勇一校長が麹町中改革をどのように進めたのか――。トップダウンではなく「最上位目標」に沿って、ボトムアップで考えて一緒に取り組んだ教員達による麹町中の記録。
「学校は何のためにあるのか」というところから、授業や行事を生徒自身の「自律」を高める形に組み替えていき、保護者や地域の人たちも当事者として変わっていく仕組みを詳述。
「あれは麹町中だから出来た」「工藤勇一校長だから出来た」ということではなく、最上位目標を定めて、目の前にある現実をあるがままに受け止め、改善を重ねたいと考える学校関係者が、そうか、こうやって考えればよいのかと膝を打つヒントに満ちた一冊です。

目次

はじめに

Ⅰ 学校は何のためにあるのか

1 教育目標―最上位目標を吟味する
2 入学式―保護者と最上位目標を確認する
3 始業式―前向きな気持ちでスタート
4 体育祭―民主主義を学ぶ絶好の機会
5 文化祭―全ての人を楽しませる
6 卒業式―在校生と卒業生が主役

Ⅱ 生徒が自律する仕組み

7 朝の会―安心・安全な環境でスタートをきる
8 新クラスのスタート─安心・安全のために取り組むこと
9 有志─自分たちの場をつくる
10 自治活動としての「生徒会」―私服・制服も考える
11 学年集会―生徒の自治を高める
12 環境づくり―廊下に椅子を置き、掲示物に配慮
13 インクルーシブな環境を作る

Ⅲ 生徒を支援する教職員

14 職員会議と各委員会―意思決定と実行を迅速に
15 全員担任制―クラスの垣根を越えて連携
16 学年会―全員担任制を支える連携
17 マニュアル(to do リスト)―取り組みを継続する仕組み
18 朝の打ち合わせ(ホワイトボードの活用)―必要なことを簡潔に
19 3S(整理・整頓・清掃)―仕事の環境を整える
20 大人と子どもの関係をリセットする―叱る基準・褒める基準の共有化
21 自己決定させる三つの言葉―支援の姿勢を
22 教員研修―新しい課題とその解決法を探る

Ⅳ 保護者も地域の人も当事者として学校に関わる

32 来て良かったと思われる保護者会
33 信頼関係を増すための二者面談・三者面談
34 電話対応・苦情対応―受けに立たず横に立つ
35 地域協働学校運営協議会―誰もが当事者として関わる
36 学校広報―学校の一貫した理念を伝える

Ⅴ 社会とつながる学校が、次の社会を創る

37 早く大人になりたくなる「ミライ探究フィールドワーク」
38 魅力的な大人や仕事に出会う「クエストエデュケーション」
39 1枚の写真で土地の魅力を表現する「フォトコンフィールドワーク」
40 民主主義を学ぶ「裁判員裁判」
41 大学や会社や組織と連携する「アフタースクール」

著者略歴

編:工藤 勇一
【工藤 勇一】(くどう ゆういち)

1960年山形県鶴岡市生まれ。東京理科大学理学部応用数学科卒。山形県公立中学校教員、東京都公立中学校教員、東京都教育委員会、目黒区教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課長等を経て、2014年から2020年3月まで千代田区立麹町中学校長。2020年4月より現職。

ISBN:9784788717527
出版社:時事通信出版局
判型:A5
ページ数:160ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2022年06月
発売日:2022年05月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JND