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やまだようこ著作集 2

ことばのはじまり

意味と表象

著:やまだ ようこ

紙版

内容紹介

刊行されるや心理学研究者、現場の人々に大きな反響をもたらした『ことばの前のことば』。未刊だった続巻がついに著作集第2巻、3巻として完結。本巻では1歳代前半に焦点をあて、「ことば」が生まれてくるプロセスと身振りの発生プロセスをたどる。

目次

ことばのはじまり 目次

はじめに

Ⅰ ことばのはじまり
  ─ことばが生まれるすじみち

第1部 名づけのはじまり

1章 ことの端(は)としてのことば
  1 片言の時代
  2 最初のことば
  3 一語発話の意味
  4 何によって意味づけるのか
  5 名づけるということ

2章 共感のことば
  1 〔ここ〕世界のことば
  2 音声の響きと意味の響き

第2部 身のことば

3章 指示─あそこを見て
  1 叙述の指さし
  2 表象には無理な指さし

4章 行動のかた(方・型)─これはああするもの
  1 物を用途にあわせて使う─慣用操作
  2 こうしてああするの─手順の表示
  3 「行動のかた」とことば

5章 身振り─手振りを中心に
  1 バイバイの手振り
  2 「こと」を表現する身振り
  3 我が身と身振り
  4 共に揺れることと身振り

Ⅱ ことばが生まれる場所(トポス)

6章 意味生成の場所(トポス)〔ここ〕
  1 認識のべースとしての場所
  2 心理的場所(トポス)〔ここ〕
  3 表象の拠所(よりどころ)〔ここ〕
  4 自己の居場所〔ここ〕

7章 記号(しるし)としての〔これ〕─世界よ小さく小さくなあれ
  1 表象機能とは
  2 表象機能の性質
  3 意味記号の区分
  4 意味記号の媒体

8章 「あわせる」と「うつす」─表象を生みだす働き
  1 「あわせる」ということ─同一化の概念
  2 「うつす」ということ─場所移動の概念

おわりに(草稿 1988年)
おわりに(新版 2019年) 

初出一覧と関連資料
索 引

カバー写真=林 恵子/装幀=虎尾 隆

著者略歴

著:やまだ ようこ
京都大学名誉教授、立命館大学特別招聘教授

ISBN:9784788516267
出版社:新曜社
判型:A5
ページ数:335, 11ページ
価格:3600円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年03月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSP