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ゆらぐ 生命誌年刊号vol.88-91

発行・JT生命誌研究館、発売・新曜社

編:中村 桂子

紙版

内容紹介

◆一つ一つ異なる生命のゆらぎ
 生命は細胞レベルで常にゆらいでいて、それゆえに続いてきました。今号では生命のゆらぎに眼を向け、自然の本質を考える知=サイエンスを見つめます。対談では、震災後に小さな《ひと》像を発表したアーティストの内藤礼氏や、東北民話を採訪する小野和子氏、生態学の湯本貴和氏、数学研究の森重文氏らと生命・自然を科学の枠を超えて語ります。また、細胞を対象とした多様なリポートのほか、一線で活躍する科学者たちが、たゆまぬ探究から成果を見出してきた研究人生を振り返るコーナーも読みごたえ充分です。

目次

ゆらぐ 目次

はじめに

Talk 語り合いを通して
 ◎生態学から地球に生きる知恵を――湯本貴和 X 中村桂子

 ◎地上の光と生きものと――内藤 礼 X 中村桂子

 ◎物語を生きる民話と生命誌――小野和子 X 中村桂子

 ◎見えない世界に自由を描く――森 重文 X 中村桂子

Research 研究を通して
 ◎細胞が生まれる・続く
  分子が関わり合う人工細胞から生命を考える――栗原顕輔
  腸の活発な新陳代謝を支える幹細胞とそのニッチ――佐藤敏朗

 ◎細胞がはたらく 前編
  体の中を動き回る免疫細胞――片貝智哉
  トマトの実を育む細胞壁の変化――岩井宏暁

 ◎細胞がはたらく 後編
  高度な触覚センサとして活躍する小さな細胞――仲谷正史
  睡眠の進化を語る細胞の発見――林 悠

 ◎細胞が老いる・死ぬ
  生涯はたらくニューロンを支える脳の免疫担当細胞――石井さなえ
  ウイルス感染細胞がたどる生死の分かれ道――岡崎朋彦

 細胞のお散歩――生命誌アーカイブより

Scientist library 人を通して
 ◎反復配列から進化を追う、いつもエキサイトを求めて――岡田典弘

 ◎ゆらぐ自己と非自己――制御性T細胞の発見――坂口志文

 ◎花の性から広がる多様性の世界――矢原徹一

 ◎分子と分子が出会う、減数分裂を追いかけて――山本正幸

あとがき

生命誌ジャーナル掲載号一覧

ISBN:9784788515406
出版社:新曜社
判型:A5
ページ数:256ページ
価格:1600円(本体)
発行年月日:2017年10月
発売日:2017年10月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PS