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インビジブルコンピュータ

PCから情報アプライアンスへ

著:ドナルド・A・ノーマン
他訳:岡本 明
他訳:安村 通晃

紙版

内容紹介

ノーマンの名著が改題、装いも新たに登場!◆ 弊社ロングセラー、ドン・ノーマンの『パソコンを隠せ、アナログ発想でいこう』を新装、改題してお届けいたします。本書は『誰のためのデザイン?』から最新著『未来のモノのデザイン』を理解するうえで、もっとも重要な作品です。ハイテク産業の生き残る道は、人間中心のデザインによる〈情報アプライアンス〉を開発できるかどうかにかかっている、という著者の指摘は、未だその輝きを失っておりません。ハイテク機器のあるべき姿を考える上で、ユーザー、メーカーを問わず必読の本です。

目次

詳細な目次
第1章 今やっていることをみんな止めてくれないか
エジソンの誤り/なぜ一番乗りで最も優れていても、それで充分ではないのか/だけどこの製品はひどいですよ/技術的変化は簡単、社会的・文化的・組織的な変化は困難

第2章 成熟――テクノロジー中心の製品から人間中心の製品へ
テクノロジーのライフサイクルと消費者/テクノロジー中心の青年期から消費者中心の成熟期へ/顧客主導の会社への移行時期/人間中心の製品開発に向けて /人間中心の製品開発の三本柱――テクノロジー、マーケティング、ユーザー経験

第3章 情報アプライアンスに向けて
情報アプライアンス/いろいろな情報アプライアンスの例/トレードオフ/アプライアンス群はシステムである/ビジョン/情報アプライアンスの設計原理/情報アプライアンスの三つの公理

第4章 パソコンのどこが悪いのか
パソコンの第一世代と第二世代/使いたいと思っていてもコンピュータを使いたくならないのはなぜか/なぜパソコンはこんなにも複雑なのか/活動ベースのコンピューティング

第5章 魔法の妙薬はない
人月の神話/使いにくさの問題への、五つの解決法/情報アプライアンスによる解決

第6章 インフラストラクチャの力
代替可能な商品と不可能な商品という2種類の市場経済/インフラの教訓

第7章 アナログであること
世界を理解する/人間対コンピュータ/人間を機械のように扱う/世界を理解する/補い合うシステムとしての人間とコンピュータ

第8章 なぜ、すべてのものがこうも使いにくいのか
テクノロジーという両刃の剣/複雑さと難しさ/ものを使いやすくするのは何か/概念モデル/コンピュータを使いやすくする

第9章 人間中心の開発
人間中心開発を重視する/ユーザー経験に拘わる6つの専門分野/テクノロジー、マーケティング、ユーザー経験――成功のための三本柱

第10章 人間中心の開発をしたいなら組織を変えなさい
製品開発チームの構造/会社の組織構造/人間中心の開発のために企業に必要なこと/価値あるものには困難がともなう

第11章 革新テクノロジー
革新テクノロジー/革新テクノロジーとしての情報アプライアンス/なぜ企業内部から世界を見ることが難しいのか/顧客が誤っているとき/現在の顧客だけに耳を貸すな、これからの顧客の話を聞こう

第12章 情報アプライアンスの世界
情報アプライアンスのビジネスモデル/プライバシーについて/ビジョン――情報アプライアンスの世界

付録 情報アプライアンスの例
写真における情報アプライアンス革命/家庭用医療アドバイザー/天気と交通の情報表示/家庭での買い物リスト/園芸アプライアンス/知的参照ガイド/家庭財産管理アプライアンス/インターネットアプライアンス/壁や家具に埋め込む/究極のアプライアンス――衣服や体に埋め込む

ISBN:9784788511712
出版社:新曜社
判型:4-6
ページ数:432ページ
定価:3300円(本体)
発行年月日:2009年06月
発売日:2009年06月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UD