乳房はだれのものか
日本中世物語における性と権力
著:木村 朗子
紙版
目次
◆目次
第一部 乳房はだれのものか
――母の問題機制
第一章 乳房はだれのものか
――欲望をめぐって
第二章 性の制度化
――召人の性をめぐって
第三章 母なるものの力
第二部 女帝が生まれるとき
――女たちの信仰
第四章 宮廷物語における往生の想像力
第五章 女帝が生まれるとき
――普賢十羅刹女像の構想力
第六章 女帝なるものの中世的展開
第三部 八幡信仰の構想力
第七章 八幡神像の構想力
――見えるものと見えないもの
第八章 女たちの信仰
――『曾我物語』の巫女語り
第九章 再び母へ
――『曾我物語』における〈子〉の背理