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海軍航空基地の形成と崩壊

横須賀から大社まで

著:若槻 真治

紙版

内容紹介

「航空機の戦争」に動員された国土と国民
総力戦体制の下で、日本をはじめ各国はさまざまな航空機を大量生産し、人命とともに消耗戦を展開した。海軍航空基地の歴史は、航空機が十五年戦争の間に主力に躍り出て、最有力兵器となり、そして、壊滅した歴史である。

目次

第1章 航空基地研究の現状と課題
1 航空基地研究の現状
2 航空基地研究の課題

第2章 海軍航空基地の増加とその背景
1 軍備増強政策と航空兵力拡大
2 予科練習生と練習航空隊
3 基地航空隊の編成
4 海軍航空基地の総数

第3章 海軍航空基地建設の概観
1 一九一〇年代~満州事変開戦までに開場した海軍航空基地
2 満州事変~アジア・太平洋戦争開戦までに開場した海軍航空基地
3 一九四二年と一九四三年に開場した海軍航空基地
4 一九四四年に開場した海軍航空基地
5 一九四五年に開場した海軍航空基地
6 本土周辺の離島に建設した海軍航空基地

第4章 海軍航空基地が変遷する諸要因
1 航空機の変化と滑走路の変遷
2 航空基地の施設配置の変化
3 航空基地の「分散」「秘匿」の実施

第5章 まとめ─海軍航空基地の変遷
第1期 揺籃期の海軍航空基地
第2期 確立期の海軍航空基地
第3期 拡大期の海軍航空基地
第4期 解体期の海軍航空基地

補 論 大社基地と大社基地遺跡群
1 大社基地の研究史
2 大社基地建設の経過
3 大社基地に進出した部隊
4 大社基地遺跡群
5 大社基地研究のこれから


参考文献
写真・図・表出典
海軍航空基地関連年表

著者略歴

著:若槻 真治
1957年、島根県雲南市生まれ。
1979年、岡山大学法文学部日本史学科卒業。
1982年、立命館大学大学院文学研究科博士前期課程修了。
1984年、島根県庁入庁。以降、文化財、芸術文化、国際分野中心に勤務。
2017年、島根県庁退職。
2019年、島根県芸術文化センター・グラントワ劇場館長で退職。
現在、戦後史会議・松江の世話人代表、石見銀山研究会の代表を務めている。
主要著作
『島根の戦争遺跡』編著、私家版、2021年
「松江市の戦争遺跡」『松江市歴史叢書15(松江市史研究13号)』2022年ほか

ISBN:9784787723185
出版社:新泉社
判型:A5
ページ数:316ページ
定価:4200円(本体)
発行年月日:2024年02月
発売日:2024年02月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JWCK