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つながるアイヌ考古学

著:関根 達人

紙版

内容紹介

大陸、サハリン、日本列島…文化の交差点で生きた人々の選択とは?
古代の北海道では、縄文文化の流れをくむ擦文文化やオホーツク海沿岸の文化が展開していた。12世紀以降、そこに本州のヤマト文化、さらに大陸北方民族の文化が合わさることで生まれたアイヌ文化。その実像にせまる!

目次

第1章 アイヌ文化へのまなざし
1 アイヌ文化を取り巻く現状
2 アイヌ文化・日本(ヤマト)文化・琉球文化

第2章 アイヌ研究の歴史
1 中世・近世の和人からみたエゾ像
2 植民地研究としてのアイヌ考古学
3 先史考古学とアイヌ考古学
4 アイヌ史と考古学
5 中近世考古学とアイヌ研究

第3章 アイヌ文化成立前の北海道―アイヌ文化前史―
1 北海道の旧石器文化・縄文文化・続縄文文化
2 オホーツク文化とアイヌ文化
3 擦文文化とアイヌ文化

第4章 アイヌ文化の形成と特徴
1 時代区分論
2 アイヌ文化の形成過程
3 中世的世界の形成とアイヌ文化の成立
4 擦文人のサハリン進出とアイヌ文化の形成

第5章 和人の進出とアイヌ文化の変容
1 道南の戦国的世界とアイヌ社会
2 松前藩の成立とアイヌ社会の再編
3 蝦夷地の幕領化とアイヌ文化の変容

第6章 本州アイヌと樺太アイヌ
1 本州アイヌの考古学的痕跡
2 樺太アイヌとサハリン出土の日本製品

第7章 アイヌ考古学の展望

著者略歴

著:関根 達人
1965年、埼玉県生まれ。東北大学大学院博士前期2年の課程修了。博士(文学)。弘前大学人文社会科学部教授。第31回濱田青陵賞。第6回日本考古学協会賞(大賞)。第3回北海道考古学会賞。
主な著書『中近世の蝦夷地と北方交易』(吉川弘文館)、『モノから見たアイヌ文化史』(吉川弘文館)、『アイヌ文化史辞典』(共編著、吉川弘文館)、『墓石が語る江戸時代』(吉川弘文館)、『石に刻まれた江戸時代』(吉川弘文館)、『松前の墓石から見た近世日本』(共編著、北海道出版企画センタ-)、『あおもり歴史モノ語り』(無明舎出版)、『北方社会史の視座〈歴史・文化・生活〉』第1 巻(共著、清文堂)、『成田彦栄氏考古・アイヌ民族資料図録』(共著、弘前大学出版会)

ISBN:9784787723161
出版社:新泉社
判型:A5
ページ数:208ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2023年12月
発売日:2023年12月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH